コラム
コラム

「がん漢方」って何?

 もう治療の手立てがなくなった方、今受けている癌治療の苦痛を少しでも軽くしたい方、がんにこれから立ち向かおうとしている方、その悩みは様々です。中には数十年前に癌治療をお受けになったときの後遺症から逃れたいという方もいらっしゃいます。また、主治医に相談しても解決策がなかった、診察時は忙しそうで話す機会がない、診察の度に担当医が変わる、いくつかの診療科、医療機関にかかっているので総合的に診てもらいたい、など来院される理由は、ひとりひとり違います。

 特に女性のがん患者さんは、乳癌や子宮癌、卵巣癌といった女性ホルモンに関係がある症状で苦労されている方です。年齢は20代から80代まで様々で、訴えも多岐にわたります。手術による後遺症、化学療法の副作用、ホルモン療法による体調の変化などにとどまらず、冷え症、肌の不調、脱毛、便通異常など、がんに関連しないと思われがちな体の不調も含めて相談に乗っています。

 男性のがん患者さんは、働きながら治療を受けている方や糖尿病、高血圧症、高脂血症、痛風などの病気もお持ちで、がん治療を受けている方など、癌だけではなく、生活や経済的な悩みも抱えている場合が多いようです。クリニックでは、出社前に診察させていただけるように、朝の早い時間から診察をさせて頂いております。

 「がん漢方」は、単に漢方薬を使った治療にとどまらず、漢方医学の眼をもって治療を行うことを意味しています。そこには漢方医学だけでなく、日本がん治療専門医機構 暫定教育医認定医としてがん治療の専門医の眼から、日本外科学会専門医の眼から、さらに栄養医学を踏まえて、日本東洋医学会指導医、専門医として、「がん漢方」をすべてのがん患者さんに、おひとりおひとりを丁寧に診ることから、はじまります。