- 日本東洋医学会 指導医、専門医
- 日本外科学会 認定医、専門医
- 日本胸部外科 認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医、指導医
- 日本がん治療認定医機構 認定医
- 日本医師会認定 産業医、健康スポーツ医
- 身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)
*当クリニックは、患者さんの待ち時間を短縮し適切な医療を提供するために、
予 約 制 をとらせていただいております。ご理解の程、宜しくお願いします。
「下血」「血便」
便が紅くなっている、便器の中が紅くなっている、テッシュペーパーに紅いものがついている、など「下血」を疑う場合、総合病院では、肛門科、外科、消化器内科のどれかを勧められます。その理由は、出血の原因として、肛門の病気(痔など)や大腸の病気(腸炎など)であることが多いためです。
肛門の病気は、紅い場合が多く、排便の時に痛みを伴うことがあります。大腸の病気は、少し黒い赤色の場合が多く、腹痛を伴ったり、粘液を伴うことがあります。
当クリニックでは、肛門の病気も大腸の病気も一緒に、診せていただきます。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、指導医、日本外科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、暫定教育医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「内痔核(ないじかく)」「イボ痔」
【症状】肛門の中にある静脈が膨らみ、イボ状なったもの。痛みはほとんどなく、排便時に出血することがある。静脈が膨らみ、大きくなると肛門から脱出する場合がある。
【原因】痔の中で一番多い。便秘や排便習慣や妊娠、出産によって骨盤内の血液がうっ滞し、肛門周囲の血液がうっ滞するために静脈が膨らむ。粘膜の下で塊となった状態の静脈が、静脈瘤になる。排便により粘膜が傷つくと出血する。
【治療】軽度の場合は、外用薬。炎症がある場合は、内服薬を併用する。肛門から脱出する様になった場合を脱肛と呼び、外科的治療が必要となる。
「外痔核(がいじかく)」「イボ痔」
【症状】肛門出口周辺の粘膜の下にできる血マメ。急に痛みが起こる。出血することは少ない。
【原因】便秘よりも下痢の場合が多い。
【治療】軽度の場合は、外用薬と鎮痛薬などの内服薬。炎症がある場合は、冷却療法を行う。
「裂肛(れっこう)」「切れ痔」
【症状】排便時に肛門の粘膜が裂け、痛みを伴う出血がある。
【原因】排便時に力んだり、下痢をすると粘膜に負担がかかるため、粘膜が裂ける。
【治療】軽症の場合は、外用薬。痛みが強い場合は、鎮痛薬の内服治療。繰り返す場合は、硝酸銀処置や外科的治療を行う。
「痔瘻(じろう)」「あな痔」
【症状】肛門の周囲が痛みを伴った腫脹が起こる。紅く腫れ、座ることもできないほど痛みがある。原因は肛門周囲膿瘍ができているため。肛門周囲膿瘍が自然に破裂して、皮膚から膿が出るようになると、痔瘻となる。
痔瘻は、単純痔瘻と複雑痔瘻があり、1カ所だけでなく複数の瘻孔を作ることがある。
【原因】直腸粘膜と肛門周囲の皮膚が肛門から3〜5cmの部分で合わさる。この部分を歯状線という。歯状線にはくぼみがあり、個々に便がたまり化膿すると粘膜の下に膿瘍(膿の塊)ができる。これが肛門周囲膿瘍で、皮膚とつながり膿を排出するようになると痔瘻となる。
【治療】肛門周囲膿瘍は、抗菌剤と鎮痛薬による内服治療を行う。痔瘻ができている場合は、排膿を促す内服薬。単純痔瘻も複雑痔瘻も、外科的治療が必要となる。
「Skin tag(スキンタグ)」
【症状】肛門に突起ができる。小さなものから大きなもの、数もひとつから数個まで様々である。痛みはない。まれにかゆみを伴うことがある。
【原因】排便習慣や加齢に伴ってできる。ウイルス性感染症である尖圭コンジローマとの鑑別が必要となる。
【治療】硝酸銀処置や液体窒素処置、外科的治療