- 日本東洋医学会 指導医、専門医
- 日本外科学会 認定医、専門医
- 日本胸部外科 認定医
- 日本消化器病学会 専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医、指導医
- 日本がん治療認定医機構 認定医
- 日本医師会認定 産業医、健康スポーツ医
- 身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)
*当クリニックは、患者さんの待ち時間を短縮し適切な医療を提供するために、
予 約 制 をとらせていただいております。ご理解の程、宜しくお願いします。
「風邪(感冒症候群)」について
もっとも身近な病気と言っても良いでしょう、「風邪(感冒症候群)」は一生に200回以上、かかると言われています。特にこどもの頃は、毎週のように熱を出し、いろいろなウイルスや細菌に感染することで、免疫力をつけていきます。 目に見えない感染源であるウイルスや細菌、真菌(カビ)などが原因で起こる感染症のひとつが「風邪(感冒症候群)」です。
感染症の中でも、特に上気道(口、鼻、ノドを中心とした部位)に症状が強く出る場合を「風邪(感冒症候群)」と呼びます。中には感染力が強く高熱を出すインフルエンザ(流行性感冒)やワクチン接種で予防するはしか(麻疹)、風疹(三日ばしか)、おたふく(流行性耳下腺炎)などがあります。 一般的には自分の経験から、市販薬(一般用医薬品)などで治療することが多いでしょう。こじらせた時やインフルエンザが疑われた時に、医療機関を受診することになると思います。
「風邪(感冒症候群)」の予防
ウイルス、細菌など感染症は、(1)飛沫(ひまつ)感染、(2)空気感染、(3)直接感染、の3つのルートから感染します。
(1)飛沫(ひまつ)感染:ウイルス、細菌などに感染した人が空気中へ散布(くしゃみ、咳など)した感染源を直接吸い込んだり、接することで感染する経路
(2)空気感染:空気中に散布され、空気中を漂っているものを 吸い込んだり、接することで感染する経路
(3)直接感染:空気中に散布されたものが、落下して付着した感染源をさわり、手についた感染源を 鼻や口から感染する経路
予防方法の基本は、「うがいと手洗い」です。(1)飛沫(ひまつ)感染と(2)空気感染に対して、「うがい」が効果的です。また、マスクも「咳エチケット」として大切です。(3)直接感染に対して、「手洗い」が効果的です。また、部屋の掃除も大切です。掃除にアルコール消毒を取り入れることも、ひとつの方法です。(*「インフルエンザウイルスの家庭内感染経路」の説明をご参照ください)風邪を引きやすい、風邪を引くと長引いてしまう、などの悩みをかかえている方は、一度、ご相談ください。
風邪を引きやすく学校を休みがちなったり、風邪のために会社を休むことが多かったり、冬になると風邪をよく引く、など他の人と比べると風邪を引きやすい場合があります。風邪を引くとなかなか、治らない。風邪とはいえないけれど、咳が長引いたり、微熱が続いたりする、など風邪に関連する体の不調があります。
大学病院や専門病院で検査をしても異常はないが、自分としては、体調が優れないときなど、総合的に考える必要があります。そんなときは一度、ご相談ください。
「風邪(感冒症候群)」の治療
治療は、医療用医薬品を組み合わせて行います。解熱鎮痛剤、抗炎症剤、漢方薬など選択肢は、大人と子ども、男性と女性、病弱な人と体力がある人、仕事で忙し人など、様々です。重要な会議があるが、風邪を引いてしまった、明日は受験なので、何とかしなければいけないが、風邪らしい、など状況に応じて治療法を選ぶ必要があります。
選択方法は、(1)部位別に症状を改善する、(2)免疫力をあげる、(3)食事や生活を見なおす、に分かれます。
(1)部位別に症状を改善する:解熱心痛剤、抗炎症剤を使う場合が多いと思います。
(2)免疫力を上げる:漢方薬を使う場合が多いと思います。
(3)食事や生活を見なおす:栄養療法や睡眠の改善を指導する場合が多いと思います。
「下血」の治療 便が紅くなっている、便器の中が紅くなっている、テッシュペーパーに紅いものがついている、など「下血」を疑う場合、総合病院では、肛門科、外科、消化器内科のどれかを勧められます。その理由は、出血の原因として、肛門の病気(痔など)や大腸の病気(腸炎など)であることが多いためです。
肛門の病気は、紅い場合が多く、排便の時に痛みを伴うことがあります。大腸の病気は、少し黒い赤色の場合が多く、腹痛を伴ったり、粘液を伴うことがあります。
当クリニックでは、肛門の病気も大腸の病気も一緒に、診せていただきます。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、指導医、日本外科学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、暫定教育医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「高血圧症」の治療 血圧が高いと、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、動悸、疲労感など、様々な症状が現れます。血圧は朝から昼、夜と変動があるため、高い、低いを判断するのが、難しい場合があります。また、「上の血圧、下の血圧」と言ったり、「収縮期血圧、拡張期血圧」と言ったり、色々と表現の仕方があるため、迷うことがあります。
血圧が高いことで、血管が裂けたり、破裂したり、急に起こる病気もありますが、長い時間をかけて起こる病気もあります。それは、心臓に負担がかかり、心臓につながっている血管、臓器にも負担がかかり動脈硬化が進みます。動脈硬化は、心臓の近くばかりでなく、心臓から離れた場所にも起こります。
「血圧を下げる薬を飲み始めると一生飲み続けなければならない」と不安感をお持ちの方も多いと思います。しかし、そうではありません。血圧が上がる原因を考え、生活習慣(食生活、運動、睡眠など)を考え、薬による治療から生活のリズムを整えることで、血圧をコントロールすることができます。
血圧を調節することで、急に起こる脳出血(脳動脈瘤破裂など)や慢性的な病気(心筋梗塞、脳梗塞など)を予防することができます。ご心配な方は、一度、ご相談ください。
「糖尿病」の治療 日本で初めて糖尿病の教育入院を始めた済生会中央病院に、20年以上勤務していました。診せていただいた患者さんたちの多くが糖尿病の方でした。薬物治療として内服薬からインスリン注射まで、様々な治療法がある中で、生活習慣を見なおしたり、食生活を考えたり、運動を取り入れたり、まずは日常生活の整理整頓からはじまります。
糖尿病をわずらっている方で、高血圧症、脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)、高尿酸血症(痛風)、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、がんなど、生活習慣病を併発している場合があります。薬が多くなり、何カ所も病院へ通院されている場合など、一度、ご相談ください。
「脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)」の治療 健康診断で、総コレステロール、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、中性脂肪などが高いと指摘された場合、脂質異常症(高脂血症、高コレステロール血症)を考える必要があります。
健康志向の昨今では、油はとかく悪者と考えがちですが、油は生きていくためにはなくてはならないものです。しかし、多すぎるといろいろな病気につながります。 長い目でみると油を調節することが、健康の秘訣となります。年齢に応じた調整が必要ですので、ご心配な方は、一度、ご相談ください。
「背部痛、だるさ、重さ」の治療 背中から腰にかけて、痛い、重い、だるい……。そんな症状が現れることもある。原因は内臓の病気の場合があります。体の後ろ側の『後腹膜(こうふくまく)』という場所の臓器に異常が起こると、背中や腰に痛みなどの症状が出やすい。
お腹の中には、腹膜で囲まれた腹腔というスペースがあり、この中には胃や肝臓、大腸などの臓器が収まっている。いわゆる“お腹”の臓器だ。この腹膜の後ろの場所が、後腹膜。ここには十二指腸や膵臓、腎臓などがある。後腹膜はいわばお腹の“外”。だから、ここに異常があると背中や腰に症状が出やすい。また、胸膜の後ろを通る大動脈に異常が生じた場合も、背中に痛みが出やすい。
整形外科系の病気は、姿勢や動作に伴って痛みなどの症状が現れやすいが、内臓の病気の症状は必ずしも姿勢とは連動しない。
【背中右上部に出る痛み】
▼肺炎、肺結核など「響くような痛み」
▼気管支炎など「背中全体に広がる痛み」
カゼや喘息、喫煙などが原因で、急性気管支炎になることも。咳や痰、胸の不快感のほか、咳をすると背中全体に痛みが広がる。肺炎や肺結核でも、咳き込むと背中にまで響くような痛みが生じることがある。痰のからむ咳や胸痛、発熱、息切れなども伴う。
【背中右下部に出る痛み】
▼十二指腸潰瘍など「差し込むような痛み」
▼肝炎など「体のだるさを伴った痛み」
▼腎盂腎炎、腎結石など「発熱を伴った痛み」
十二指腸潰瘍は20~40歳の比較的若い人に多い。空腹時にみぞおちや右側の背中に、差し込むような痛みが生じる。肝炎の場合は、右わき腹から背中にかけて、だる重いような痛みが起こりやすい。痛みや発熱を伴う腎盂腎炎や腎結石は、左右それぞれ発症する可能性がある。
【腰まわりに出る痛み】
▼尿路結石など「間欠的な痛み」
▼卵管炎、子宮外妊娠など「高熱を伴った痛み」
▼子宮内膜症など「下腹部全体の重い痛み」
尿路結石では、七転八倒するような痛みが突然出現。痛みは出たり消えたりを繰り返す。細菌のクラミジア感染などで起こる卵管炎、受精卵が子宮外に着床する子宮外妊娠では、高熱を伴い腰まわりが痛む。子宮内膜症では月経痛が重く、痛みは下腹部から腰にまで及ぶ。
【背中左上部に出る痛み】
▼狭心症、心筋梗塞など「手で握られるような痛み」
▼解離性大動脈瘤、大動脈瘤など「引き裂かれるような痛み」
心臓の冠動脈が狭くなったり詰まったりして、心臓に血液が十分供給されなくなるのが狭心症や心筋梗塞。胸の痛みが一般的だが、背中にまで痛みが放散することも。大動脈の内膜が裂けて瘤(こぶ)ができる解離性大動脈瘤などでは、引き裂かれるような激痛が突然起こる。
【背中左下部に出る痛み】
▼膵炎、膵臓がんなど「耐え難い痛み」
▼腎盂腎炎、腎結石など「発熱を伴った痛み」
急性膵炎は、脂肪の多い食事をした後や過度の飲酒後に起こることが多い。胆石が原因で起こることも。耐え難い痛みが、みぞおちから左上腹部、背中側にまで及ぶ。細菌感染で起こる腎盂腎炎、腎臓に結石ができる腎結石では、痛みだけでなく、発熱も伴う。
「スギ花粉」と「ハウスダスト(ダニ)アレルギー」の治療 「スギ花粉」と「ハウスダスト(ダニ)アレルギー」の治療には、アレルゲン免疫療法をオススメしております。春の季節、スギ花粉に悩まされている方、一年を通して、ハウスダスト(ダニ)アレルギーに悩まされている方には、ぜひ、受けてもらいたい治療です。 アレルゲン免疫療法について、知りたい方は、「もっと知りたいアレルゲン免疫療法」をご覧ください。
「甲状腺(こうじょうせん)」の治療
甲状腺は、のどぼとけのところにある臓器です。甲状腺の働きは、ホルモンを分泌して、体の調子を整えることです。甲状腺の病気には、甲状腺腫、甲状腺囊胞(のうほう)、甲状腺がんなどのしこりとして認められるもの、ホルモンの分泌がうまくいかない甲状腺機能異常(甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症など)、自己免疫疾患(橋本病、バセドウ病など)、救急処置が必要となる亜急性甲状腺炎、甲状腺クリーゼなど、様々です。 甲状腺のしこりは、経過を見る場合と外科的治療が必要なものがあります。わたしは、伊藤病院 元副院長 三村孝先生に手ほどきを受け、甲状腺の治療をさせていただきました。甲状腺機能異常、自己免疫疾患、救急処置が必要となる病気についても、当クリニックでは、日本外科学会専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。