- 日本消化器病学会 専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医、指導医
- 日本外科学会 認定医、専門医
- 日本胸部外科 認定医
- 日本がん治療認定医機構 認定医
- 日本東洋医学会 指導医、専門医
- 日本医師会認定 産業医、健康スポーツ医
- 身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)
*当クリニックは、患者さんの待ち時間を短縮し適切な医療を提供するために、
予 約 制 をとらせていただいております。ご理解の程、宜しくお願いします。
「口内炎(こうないえん)」の治療
口の粘膜や舌にできる潰瘍は、一度できると治るのに10日前後かかります。間違って口の中を噛んでしまったり、義歯が当たってできることがあります。栄養のバランスが悪い場合や胃腸の状態が悪い場合など、精神的ストレスや肉体的ストレスでできることもあります。
治療は、ビタミン剤や抗炎症剤の内服薬、ステロイド剤の外用薬を用います。難治性の口内炎には、漢方薬の治療を行います。
「逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)」の治療
わたしが30年前に胃カメラを始めた頃、逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)を診ることは殆どありませんでした。数年後、米国の報告で逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)から食道がんが発生する危険性があり、治療が必要であることがわかりました。
逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)の原因は、生活習慣病と言われるように、食生活に大きく関係があります。食事の内容や夕食から就寝までの時間など、生活の見直しが重要です。
また、逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)には、胃酸の逆流によるものと腸液の逆流によるものがあります。それぞれ治療が異なります。当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニア」の治療
口から食べたものは、ノドを通って、食道、胃、十二指腸へと運ばれていきます。この消化管の働きは、口から肛門へ向かって食べたものや飲み込んだものを運ぶ蠕動運動(ぜんどううんどう)といいます。食べた後に逆立ちをしても、口へ戻ってこないのも、この働きのお陰です。
もう一つ消化管に秘密があります。それは、逆流を防ぐ「節目」がついていることです。ものを飲み込むときに「ゴクン」としますが、これは食道の入り口に逆流を防ぐ節目があるからです。食道の出口にも同じ働きがあり、それが食道裂孔(しょくどうれっこう)です。
ヘルニアというのは、「突出する」という意味です。従来あるべき場所から異なった場所へ突出した状態を指します。食道裂孔ヘルニアは、従来お腹の中にある胃が胸へ突出した状態、という意味です。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「ヘリコバクター・ピロリ菌」の治療
健康診断で、ピロリ感染を指摘された、両親がピロリ菌陽性だった、などヘリコバクター・ピロリ菌の治療を希望される方には、一次除菌、二次除菌を保険診療で行っています。
知らないうちにピロリ菌に感染すると、慢性炎症を起こし、慢性胃炎(萎縮性胃炎)になります。胃がもたれたり、胃痛の原因になったりします。萎縮性胃炎は「前がん状態」とも呼ばれ、胃がん発症リスクが高くなります。
胃がんの発症を防ぐ意味でも、ピロリ菌の除菌をすすめます。
「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」の治療
1979年に胃酸を抑える薬が開発されて以来、それまで外科手術で治療していた胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、薬による治療へ移り変わりました。
現在では、様々な薬で治療をすることが出来るようになりました。単に胃酸を抑えるだけでなく、胃粘膜を保護したり、胃の働きを助けたり、副作用が少ない薬をうまく組み合わせて、症状を緩和することができるようになりました。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)」の治療
「検査しても異常はないが、症状がある」「精神的ストレスがかかると、胃の調子が悪くなる」など、血液検査や胃カメラでは、原因がわからない病気です。2013年、日本の保険診療名として認められてからは、診断方法や治療方法がガイドラインで示されるようになりました。
胃の不調があるのに、胃カメラをしても問題がなく、薬を内服しても、なかなか、よくならない。そんなときは機能性ディスペプシアの可能性があるため、専門医の診断を受けることをお勧めします。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)」の治療
「腹痛」「下痢」「便秘」があり、血液検査や大腸鏡検査では、原因がわからない病気です。
IBSの診断基準(ローマⅢ基準)
最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上の特徴を示す
1)排便によって症状がやわらぐ
2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。「下痢と便秘」の治療
「下痢」や「便秘」で悩んでいる方は、多いと思います。食事に注意したり、生活スタイルを改善することで症状が良くなる場合があります。
自分の便の状態を知る場合に、ブリストル分類を使います。医療機関へ受診した際には、ブリストル分類を参考にして、自分の便の状態を説明すると良いでしょう。
市販薬で調節されている方や今もらっている薬で、なかなか良くならない場合など、専門医に相談することをお勧めします。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
「クローン病(非特異的多発性小腸潰瘍症)」の治療(指定難病96)
原因は、わかっていませんが、プロスタグランジン輸送タンパクのひとつであるSLCO2A1 遺伝子の変異による機能喪失による常染色体劣性遺伝病ではないか、と考えられています。
若い頃に発病し、貧血や栄養の状態が悪くなります。また、小腸にいくつもの潰瘍ができ、腹痛や発熱を繰り返します。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
<診断基準> Definiteを対象とする。
非特異性多発性小腸潰瘍症の診断基準
主要所見
A.臨床的事項
1)複数回の便潜血陽性
2)長期にわたる小球性低色素性貧血と低蛋白血症
B.X線・内視鏡所見
1)近接、多発する非対称性狭窄、変形(X線所見)
2)近接多発し、境界鮮鋭で浅く斜走、横走する地図状、テープ状潰瘍(内視鏡所見)
C.切除標本上の特徴的所見
1)回腸に近接多発する境界鮮鋭で平坦な潰瘍又はその瘢痕。
2)潰瘍は地図状ないしテープ状で、横走、斜走する。
3)全てUL-IIまでにとどまる非特異性潰瘍。
鑑別疾患
1)腸結核(疑診例を含む)
2)クローン病
3)腸管ベーチェット病/単純性潰瘍
4)薬剤性腸炎
<診断のカテゴリー> Definite: 1.主要所見のA2項目に加え、Bの1)あるいは2)又はCが認められるもの。 2.十分に検索された標本上Cの1)~3)全てを満足するもの。Possible:主要所見Aが認められるが、B又はCの所見が明確でないもの。
注)Definite、Possibleいずれも鑑別疾患の除外が必須である。
「潰瘍性大腸炎」の治療(難病指定97)
原因は、環境による負担、遺伝的因子など、いろいろなものがからみ合って起きる弁員不明の病気です。
腹痛、下痢、下血、食欲低下など、消化器の症状に加え、発熱、体重減少、貧血などが加わることも多く、関節炎、虹彩炎、膵炎、皮膚症状(結節性紅斑、壊疽性膿皮症など)の症状もみられることがあります。
当クリニックでは、日本消化器病学会 専門医・日本消化器内視鏡学会 指導医・専門医として、身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害、小腸機能障害)として、それぞれの患者さんに合った治療法を考えていきます。
<診断基準> 「Definite」を対象とする。
次のa)の他、b)のうちの1項目及びc)を満たし、下記の疾患が除外できれば、Definiteとなる。
a)臨床症状:持続性又は反復性の粘血・血便あるいはその既往がある。 b)①内視鏡検査
ⅰ)粘膜はびまん性に侵され、血管透見像は消失し、粗ぞうまたは細顆粒状を呈する。さらに、もろくて易出血性(接触出血)を伴い、粘血膿性の分泌物が付着しているか
ⅱ)多発性のびらん、潰瘍あるいは偽ポリポーシスを認める。 ②注腸X線検査
ⅰ)粗ぞう又は細顆粒状の粘膜表面のびまん性変化
ⅱ)多発性のびらん、潰瘍
ⅲ)偽ポリポーシスを認める。その他、ハウストラの消失(鉛管像)や腸管の狭小・短縮が認められる。
c)生検組織学的検査
活動期では粘膜全層にびまん性炎症性細胞浸潤、陰窩膿瘍、高度な杯細胞減少が認められる。いずれも非特異的所見であるので、総合的に判断する。寛解期では腺の配列異常(蛇行・分岐)、萎縮が残存する。上記変化は通常直腸から連続性に口側にみられる。
b)c)の検査が不十分あるいは施行できなくとも、切除手術または剖検により、肉眼的及び組織学的に本症に特徴的な所見を認める場合は、下記の疾患が除外できれば、Definiteとする。 除外すべき疾患は、細菌性赤痢、アメーバ性大腸炎、サルモネラ腸炎、カンピロバクタ腸炎、大腸結核、クラミジア腸炎などの感染性腸炎が主体で、その他にクローン病、放射線照射性大腸炎、薬剤性大腸炎、リンパ濾胞増殖症、虚血性大腸炎、腸型ベーチェットなどがある。
〈注1〉 まれに血便に気付いていない場合や、血便に気付いてすぐに来院する(病悩期間が短い)場合もあるので注意を要する。 〈注2〉 所見が軽度で診断が確実でないものは「Possible (疑診)」として取り扱い、後日再燃時などに明確な所見が得られた時に本症と「Definite」する。 〈注3〉 Indeterminate colitis クローン病と潰瘍性大腸炎の両疾患の臨床的、病理学的特徴を合わせ持つ、鑑別困難例。経過観察により、いずれかの疾患のより特徴的な所見が出現する場合がある。