Q & A
Q1 漢方薬の内服方法(飲み方)を 教えてください
漢方薬は、いろいろな種類があります。エキス剤(顆粒、細粒、丸剤など)、煎じ薬(生薬など)など、形や形状が異なります。共通する点は、「食前・食間」に内服することです。漢方薬の有効成分は、胃の中にある食物(食べたもの)に影響を受けます。空腹時だからといって、漢方薬を内服して、すぐに食事を始めると、胃の中で食物(食べたもの)と漢方薬が混ざり合ってしまい、治療効果が半減する場合があります。
Q2 漢方薬をいつまで内服すれば良いか 教えてください
漢方薬は、薬理作用がある「医療用医薬品」です。原因、症状、病態などに合わせて、漢方薬で治療を行います。原因が取り去られたり、症状が改善したり、病態が回復した場合、漢方薬の内服は不要となります。
Q3 漢方薬にも副作用があるか 教えてください
漢方薬にも、副作用があります。いくつかの漢方薬の副作用調査で、漢方薬にも、5%前後の副作用があることがわかっています。漢方薬に含まれる生薬(薬草など)の種類によって、特徴的な副作用があります。
Q4 漢方薬は 水(冷たい水)か 白湯(お湯)で内服(飲む)のか 教えてください
漢方薬は、昭和になり漢方薬のエキス剤(顆粒、細粒、丸剤など)が日本で発明されました。エキス剤は、飲みやすく携帯しやすく保存しやすい薬剤です。冷たい水でも温かいお湯でも、簡単に溶けてくれます。中には、白湯(お湯)に溶かして内服すると「良い香りがする」と喜ばれる場合もあります。
在宅診療
はじめに
自宅での生活を大切にしたい…。家族との時間を充実させる目的で、在宅医療を介護、福祉の協力で応援する「在宅医療」を行っていきます。褥瘡(床ずれ)、栄養療法(在宅中心静脈管理、胃ろう管理)、呼吸器管理(在宅酸素療法、人工呼吸器管理)など高度医療が必要な方の在宅医療も支援して参ります。地域に根ざした医療を行っていきますのでお悩みの方は是非一度ご相談ください。
在宅医療を希望される方はご相談ください。
病院から退院して自宅療養をされる方、医療機関への通院が困難な方、胃ろう、ストーマ・ケア、中心静脈栄養、在宅酸素などの医療処置が必要な方、がん患者などで自宅療養を希望される方、在宅療養中でかかりつけ医のいない方などこれから自宅で医療を受けていく方はご相談ください。
在宅医療は「往診」が中心です。
ご自宅へ月に2回以上の定期的な往診を行います。診察、薬の処方、血液検査など、必要に応じて医療を行っていきます。尿道カテーテル管理、褥瘡(床ずれ)の処置や栄養療法(点滴、胃ろう管理など)など、外科的治療が必要なもの、呼吸器管理(在宅酸素療法、気管カニューレの管理など)ストーマ・ケア(人工肛門、尿路ストーマの管理など)、がん患者の在宅化学療法、緩和ケア(メンタルケア、疼痛管理など)などを行います。入院が必要となり入院のご希望のある場合は、連携病院などと連絡を取り調整いたします。
在宅栄養管理(胃ろう、中心静脈栄養、食事指導など)
在宅医療では、「衣・食・住」を医療、介護、福祉で守っていきます。「食」について、医療の面から在宅栄養管理をおこないます。医療としての在宅栄養管理は、胃ろう、中心静脈栄養、食事指導など、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士などが協力しておこなう必要があります。
胃ろうは、Percutaneous Endoscopic Gastrostomy といい、PEG(ペグ)と呼ばれています。2007年9月22日、港区に「連携PEGパス研究会」を立ち上げ、地域での胃ろう管理を安全に提供するための組織作り行ってきました。これまでに500例以上の方に胃ろうの手術をさせていただき胃ろうの適応、術前・術後の管理から、在宅での管理、トラブルへの対応を経験してきましたので胃ろうに関することは何でもご相談ください。また胃ろうばかりでなく食道ろう(PTEG)や小腸ろうなどの管理についてもご相談ください。
中心静脈栄養は、「点滴」と同じです。心臓に近い静脈へ直接、濃い点滴をおこなうことにより栄養管理をする方法です。中心静脈栄養をおこなうためには、医師による簡単な手術が必要となります。薬剤師による栄養剤(点滴)の管理と看護師による点滴セットの管理など在宅医療でのチーム医療をおこないます。
在宅医療、とくに介護、福祉では栄養士による食事指導が大切です。栄養バランス、水分量など一人一人にあわせた食生活を専門家が支えていくことが健康の基本となります。当クリニックでは専属の栄養士による食事指導をおこなってまいります。
参考資料
「経腸栄養の1日2回投与法の導入による看護業務の改善」今津嘉宏著 栄養 評価と治療Vol.25 No.6 80-85
「胃ろう連携パス」(港区連携PEGパス)
「中心静脈カテーテル留置症例における深在性真菌症の検討」今津嘉宏 第108回 日本外科学会定期学術集会
褥瘡(床ずれ)・ストーマ・ケアについては、おまかせください。
褥瘡(床ずれ)とストーマ・ケアについては、約25年間の外科医としての経験と知識を生かして、それぞれの方へ最も適した管理方法を考えていきます。褥瘡(床ずれ)とストーマ・ケアは、単に皮膚の管理だけでは改善されません。栄養状態の評価を行い、全身状態を充分把握することが大切です。
参考資料
「在宅における床ずれ予防マニュアル」今津嘉宏分担執筆 真興交易(株)医書出版部
「在宅におけるストーマ・ケアマニュアル」今津嘉宏分担執筆 真興交易(株)医書出版部
がんで在宅医療を望まれる方へ
港区は在宅でより良い医療が受けられるように、2008年7月1日港区在宅緩和ケア・ホスピス・ケア推進協議会を設置しました。この協議会に呼応する形で医療従事者を中心に多職種、多施設から多くの方にご参加いただき、港区在宅緩和ケア研究会を立ち上げさせていただき「がん」「在宅」「緩和ケア」をキーワードに活動を続けさせていただいております。ここから学んだ多くのことを基盤として、がんで在宅医療を希望される方へ出来ることをいっしょに考えていきます。
医療設備および検査
当クリニックでは、迅速な問題解決をおこなうために、できる検査は受診された日のうちに行い、結果説明をさせていただきます。「何度も受診する時間がない」忙しい方にとっては、時間の節約ができます。
医療設備としては、胃カメラ(口~ノド~食道~胃~十二指腸)、超音波検査(体の表面部、胸部、腹部など)、レントゲン(胸部、腹部、骨・筋肉など)、心電図、骨密度測定を設備させていただいております。
検査としては、血液検査、ホルモン検査、腫瘍マーカー、尿検査、便検査など必要に応じて行います。
院内設備
院内は、バリアフリーの設計となっております。車いすで入ることができるトイレ、乳幼児連れの方が安心して使えるように、広いトイレになっております。また、オストメイト対応となっておりますので、体調の急な変化があった時でも大丈夫です。