過去のコラム【2014年アーカイブ】
« コラム 一覧へ戻る寒中お見舞い申し上げます。今年は寒波の影響で、寒い日が続きます。みなさん、
さて、今年の第一回は、「みかん」の話です。
「犬は外を駆け回り、猫はこたつで丸くなる」。みなさんも、こたつでテレビを見ながらみかんを食べた思い出があると思います。実は、みかんにはすごい力があるんです。
この季節、八百屋さんの店先には、いろいろな種類のみかんが並んでいます。どのみかんにするか、と考えてしまうこともあると思いますが、大切なのは、
漢方薬では、温州みかんの皮も使います。「
この陳皮が含まれている六君子湯(りっくんしとう)は、がん治療の現場で抗がん剤による食欲不振の治療に活用されています。
夏みかんやダイダイの未熟果実も、漢方薬として使われています。この未熟果実は、「
この枳実は、精神的ストレスを和らげる効果がある半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)に含まれています。
漢方医学を活用して、自然の力で体を健康にすることが大切です。そのためには、みかんを食べるときは甘い実よりも、皮の部分が大切なようです。そこで、わたしは皮をよく洗って、皮ごとみかんを食べるようにしています。実の甘さと皮の酸っぱさが合わさり、意外とおいしくいただけます。そのうえ、みかんの力をすべて使うことができるからです。ぜひ、試してみてください。