過去のコラム【2019年アーカイブ】
« コラム 一覧へ戻るがん治療の現場では、食欲不振や吐き気、手足のしびれなど、抗がん剤による副作用の緩和に漢方薬が使われるケースが増えてきています。がん治療における漢方薬の効果について、科学的にも解明がすすんでおり、信頼できるエビデンスや論文も次々と発表。2012年からは国立がん研究センター研究所の上園保仁先生を中心に、医師向けの「漢方キャラバンセミナー」が開催されるなど、がん治療と漢方が注目を集めています。
私は外科医として、キャリアをスタートしたのですが、そこで治療していたがん患者さんの多くが副作用に悩んでいました。患者さんの抗がん剤や放射線治療の副作用に対して、外科学的な視点からさまざまなケースを考えていたのですが、なかなか解決策が見いだ…
マガジンハウス Tarzan 第34巻第12号 P.76~77
カラダが弱ると出るこんな症状。あの手この手で免疫力を鍛えよう。
症状
・すぐ風邪を引く
・インフルエンザやウイルス性胃腸炎にかかりやすい
・ヘルペスができる
・風邪が長引く
・大人のくせに突発的に高熱を出す
・口内炎ができやすい
免疫UP①「睡眠」
免疫UP②「整腸」
取材記事が掲載されました。
スタイルアップを目ざす女性は、たんぱく質をどう摂るかが重要課題。良質のたんぱく質の選び方が決めてです。そこでご紹介したいのが今、話題の食材“レジスタントプロテイン”。これは、たんぱく質が変換して、食物繊維と同じ働きを持つようになった栄養素のこと。果たしてその正体は?
ハースト婦人画報社 婦人画報 7月号 通巻1392号
No.1392 2019年06月01日 発売号 特別定価1,300円
◆2019年 私の「サステナブル」宣言 日本をつなぐ ◆「持続可能」な美食のためにシェフができること。それは“自産地消”レストランにある ◆そのお買いものが「持続可能」の応援だから 買いましょう!日本の未来を紡ぐもの ◆パリ発 ガストロノミーの未来をつなぐ サブテナブル・フレンチ ◆小笠原諸島 楽園のおきて ◆“グローバルスタンダード教育”への旅 高円宮妃久子殿下、英国を往く ◆「速水御舟」「市川雷蔵」 駆け抜けて ◆【BOOK in BOOK】祝・結成40周年 YMO40 彼らがいた時代 ◆【別冊付録】アラン・デュカスが選ぶ☆パリのビストロ50軒の50皿 ◆【別冊付録】美容、新時代を描くアートほか婦人画報7月号も充実のラインナップでお届けします!
P.196 婦人科「レジスタントプロテイン」
タンパク質が変換されて体内で食物繊維によく似た働きをします
株式会社ハースト婦人画報社 「婦人画報」2019年6月号 通巻1391号
No.1391 2019年04月30日 発売号 特別定価1,200円
●●羽生結弦特別版も同時発売●● ◆日本が誇る料亭と割烹 ◆「会食ジャケット」おしゃれの心得 ◆羽生結弦 新たな夢の始まり ◆紫陽花絶景 水無月に留まる刻 ◆“利休さん”と“遠州さん”の茶箱旅 ◆マエストロ 大野和士の挑戦 ◆初夏のゼリーレシピ ◆更年期以降のサプリメント総点検 【とじ込み付録】羽生結弦ポストカード付!(特別版とは異なります。) 今号も充実のラインナップでお届けします!
更年期以降のサプリメント総点検P.169~178
(腸)加齢に伴い衰える腸の働きを助けるのが、腸内細菌。その餌となる食物繊維も、整腸作用のある乳酸菌も両方必要です。
お時間のあるときに、お読みください。
漢方薬は効かない。
これは私が医学生時代、大学病院のとある指導医から実際に言われた言葉である。
当時は西洋医学に軸足をおく者にとって、漢方薬はある種の未知の領域に存在する薬剤であったように思う。あえて誤解を恐れぬ表現をするならば"胡散臭い"と感じていた医師も少なくなかったのではなかろうか。
実際に私自身、西洋医学にその軸足をおく内科医であり、正直言って現場に出て漢方に触れるまでは、マニアの方がされているあまり客観的ではない治療といった印象を抱いていた。
このように私たち医師でさえ、やや懐疑的な視線を向けていたこの漢方薬。それを一般の多くの方々がどのように思われているか、おそらく想像に難くないと思う。
しかし近年、漢方薬に対する考え方や取り組みの見直しが進んできており、実際に医学生の教育カリキュラムにおいても、漢方の講義が取り入れられるようなってきている。これはつまり、以前より我々医師にとって、漢方が比較的身近なものになってきた証左であろう。
となればである、次の段階としては医療関係者以外の方にも漢方の有用性を知っていただき、日常で上手く接してもらうよう試みることはまさに自然な成り行きと言えよう。
だが残念ながら、ここに一つ大きな問題が存在する。
それは漢方の考え方は従来の西洋医学の考え方と異なる部分が多く、正直にいえば、医学生でさえ漢方の授業においてその考え方や用語の違いに戸惑うことが多いのである。
そのような漢方を一般の方々に伝えるためには、難しい漢方用語や医学用語が満載では決してならず、その上でわかりやすく平易に読め、かつ日常で気軽に役立つものでなければならない。
このような贅沢かつ難しい要求を満たす書籍が長年望まれていたわけだが、本書はそれらの要求を満たすまさにマスターピースの一冊となり得るのではないかと考える。
さて、そのような高い水準の要求を盛り込まれ、まさに漢方に触れる最初の一歩としておすすめできる本書であるが、そのタイトルは『仕事に効く漢方診断』。つまり日常生活を様々な仕事に埋め尽くされた現代人にとっては、まさにかゆいところに手が届くようなつくりとなっている。
それでは現代人が悩まされ、そして漢方が有効だとして本書にあげられている症状の一部をここに列記してみよう。
二日酔い、肩こり、便秘、疲労、風邪、冷え。
これらは本書内で取り上げられる症状の一部であるが、このいくつかはみなさんも経験したことがあるのではなかろうか。このような日常的に悩まされることがある症状に関して、それを少しでも軽減することができれば、誰しもの日常は今よりも少しばかり素敵で快適なものとなることは請け合いであろう。
では、果たしてそれは本当に漢方で可能となるのか?
ここで実際に、私の二日酔いに関する漢方体験をあげてみたいと思う。若いころは多少お酒を飲めるほうだった私であるが、最近は年齢を重ねるにつれ、年々お酒に弱くなりつつあるのを自覚している。そのため、最近では翌日が休みではない限り、あまりお酒は飲まないようにしているわけだが、中にはどうしても断れないケースというものも存在する。
その場合に取り出してくるのが、本書でも紹介されている黄連解毒湯。これさえ飲めばいくらでもガバガバ飲んで大丈夫......ということはないが、悪夢の二日酔いが軽減されるので、正直言って頭が上がらないお薬の一つである。
もちろん上記はあくまで私個人のケースではある。しかしサラリーマンの方でも、取引先や上司との酒の席では苦労されている方も少なくないと思う。そんな際に、少しでも翌日を有意義に過ごせる可能性があるなら、是非一度漢方を試してみるのも良いのではなかろうか。
もちろん二日酔い以外にも、先に記したように肩こりや便秘など慢性的な悩みになりうる症状に対して、漢方はその改善に寄与しうる可能性がある。だとすれば、このような様々な可能性を秘めた漢方という選択肢を、胡散臭いという理由だけで目を背けてしまうのは、あまりにもったいないと言えよう。
さて、本書の著者である今津嘉宏先生は、元々食道外科を専門とされておられ、完全に西洋医学に軸足をおかれていた医師である。しかしながら現在は、本書を執筆されたことからも伺えるように、漢方医学の可能性を伝える立場となられ、まさにその最前線に立たれている。これはやはり、西洋医学にはない漢方の有効性を体感されたことが、その理由とのことだ。
この西洋医学では効かない病気に対して、漢方が効果を示すというケース。これは臨床の現場において、決して珍しくはない光景である。実際に西洋薬が効かず悩んでいた時に、漢方薬を使うと嘘のように治ってしまったということも私自身しばしば経験したことがある。
ただし断っておきたいが、近代医学の発展において決して西洋医学を否定することはできない。何より私自身は完全に西洋医学に軸足をおく人間であり、当然のことながらその有用性と効果、そして着実な発展は日々実感するところである。
また漢方に関していえば、現代的な臨床研究の観点で見てみると、エビデンスと呼ばれる科学的根拠が弱いところが存在することは、残念ながら事実である。それ故に、漢方を第一選択にしているケースは正直いって決して多くはない。
しかしながら同時に、西洋医学的なアプローチでは、どうしても指の隙間から溢れてしまう病気や症状があることも、これまた覆しようのない事実なのである。
このような西洋医学では拾いあげることができぬ病気や症状は、当然のことながら昔の人々が経験してきたものも少なくない。となればである、まさにここにこそ、長い歴史で培われた漢方という先人の知恵を活かすことが良いのではなかろうか。
大事なことは西洋医学が上か、漢方医学が上かということではなく、日々を健やかに過ごすために役立つならば、迷わずどちらも適切に使えば良いという考え方であり精神であろうと私は考える。だからこそ、これまでいささか歴史の影に追いやられていた漢方医学を改めて見なおし、そして現代的に再評価することが今こそ必要とされているのであろう。
その意味において、これまで決して注目度が高いと言えなかった漢方医学に光を当てた本書は、仕事や生活を通して様々な悩みや病に晒される現代の我々にとって、日々の生活をより快活なものにしうるまさに必読の書と言えるのではなかろうかと私は考える。
マキノ出版 2019年3月14日
★動脈硬化、糖尿病、高血圧など20以上の症状に効く!
日本の食卓にはなくてはならない食材「ショウガ」
ショウガには、血液を固まりにくくする作用、血流を増やす作用、動脈硬化を抑制する抗酸化作用などがあり、血管を若返らせてくれます。
また、食べることで血流が改善され、栄養のみならず、ホルモンや免疫細胞などを体の必要な場所に届けてくれるのです。
本書ではおいしく食べて健康になれる名医たちも太鼓判の5つのレシピを紹介!
そのレシピを食べて健康効果のあったかたたちの体験談も紹介しています。
万病の食薬「ショウガ」を食べて、お悩みの症状を一掃しましょう!
総論:ショウガの健康効果について
第1章:ショウガみそ汁
第2章:酢ショウガ
第3章:ショウガ緑茶
第4章:ジンたまジャム
第5章:ジンジャーエール
子供たちはもうすぐ春休み。短い休み期間が終わったら、4月からの新生活が待っています。新学期は朝から覚醒スイッチを入れて、毎日活動的に過ごしてほしいいものですが、中には起床後に体温が上がらず、通学意欲が低下している子供たちがいることが明らかに。“温朝食ラボ”は調査リリースの中で、1日のうちで最も体が冷える朝に身体を温めるために、温かいスープを飲むのがよいと提案しています。
中高生の男子を対象に、朝の通学意欲を調査したところ、「通学意欲なし」と意欲が低い生徒は、朝起きたときの体温が標準(36℃台)の場合15.9%だったのに対し、低体温傾向(36℃未満)の生徒では倍近くの29.6%に上るという結果に。
朝食の役割のひとつが、体温の上昇。低体温の生徒は、朝食を欠食しているか、朝食の内容が不十分な可能性があるとしています。
朝に身体を温める飲み物として「温かいスープ」と「温かいコーヒー」の2種類の飲み物で体温上昇の比較検証をした調査結果も発表されています。
検証は20代前半の女性2名、30~40代女性3名、50~60代女性3名の8名に対して実施。温かいスープと温かいコーヒーをそれぞれ摂取して、その後の体温上昇の変化をサーモグラフィで計測しました。
その結果、全世代で温かいスープの摂取直後から腹部・手の甲が温まって60分後も持続されていることが分かりました。一方、温かいコーヒーは摂取直後は多少温まるものの、その後の体温は低下傾向にあることが判明。
同じ温かい飲み物でも、スープの方が持続的に体を温めることが分かりました。調査を監修した芝大門 いまづクリニックの今津嘉宏院長はその理由として「スープに含まれる“とろみ”が大きく関係しており、とろみがあると、飲食物が胃の中に停滞する時間が長くなる」と指摘。「1日のうち体温が最も下がる朝だからこそ、温かいとろみのあるスープなど、体温を上げるものを意識的に摂り入れることが大切です。カロリーがあってお腹にたまるものを摂取しましょう」とコメントしています。
小学館 女性セブン 平成31年3月7日発行 第57巻第11号 P.72~76
7人の名医が教える最強の漢方薬8
がん専門医 おすすめ最強漢方薬
抗がん剤と併用でき、体力回復に効果的
「桂枝湯」
朝日新聞出版 週刊朝日 3月15日増大号 第124巻第5565号 P.32~33
小太りのほうが長生き 認知症リスクも低下「65歳からはデブがいい」
ぼっちょりさんには朗報だ。高齢者の肥満は認知症になりにくいという報告があったのだ。痩せすぎよりも小太りのほうが健康で長生きする。65歳以上のシニアはデブでいいのだ。