芝大門 いまづ クリニックからのお知らせ
芝大門 いまづ クリニックからのお知らせ
家の光 2017年7月号
第1別冊付録/夏の暑さを元気に乗りきる! 衣・食・住・農作業の知恵袋
近年、夏は毎年のように猛暑になり、熱中症で搬送される人が続出したり、高齢者が自宅で熱中症になったりするため、暑さ対策は重要度を増しています。さらに、農作業中の暑さ対策も必要不可欠です。
そこで、夏の暑さを和らげる調味料別の料理レシピをはじめとした、衣・食・住のアイデアと、農作業中の熱中症や日焼け対策などを併せて紹介します。
宝島社「リンネル」August 2017 P.138~141
「温め部の夏じたく」冬でも夏でも冷えを感じる女性が多い現代社会。どうして年齢とともに冷えを感じやすくなるの?女性ばかりが、夏でも寒がっているのはなぜ?そんな疑問を解消するとともに、冷え対策を進めましょう。
あなたの何冷え?「冷え体質 チェックテスト」
体質によって、冷えの原因も冷える場所も変わります。体型をベースに、あてはまる項目が多い体質を選んで、対策してみて。
チェックテストA
□ 少食気味
□ 油ものよりさっぱりした物を好む
□ サラダ、アイス、冷たい飲み物を多くとる
□ ストレスに弱い
□ 肌は乾燥していて、色白
□ 朝、顔がむくむ
□ 全体に冷える
□ 冷や汗が出る
□ 人より痩せているタイプだ
□ 便秘、もしくはすぐ下痢する
□ 寝つきは悪く、寝ると起きられなくなる
□ 風邪を引きやすい
□ 入浴よりもシャワーが多い
チェックテストB
□ 朝食は食べない
□ 魚より肉が多い
□ ストレスには強いほうだ
□ しみ、くすみがあったり、顔色が悪い
□ 乾燥肌、もしくは吹き出物が多い
□ 手足が冷える
□ 額に汗をかく
□ 体型は中肉中背だ
□ 便秘がち
□ 朝起きる時間がまちまち
□ 眠りが浅い、目が覚めやすい、夢をよくみる
□ イライラしがち
□ 夜になると疲れがたまりやすい
チェックテストC
□ 油ものや炭水化物の食事が多い
□ 朝食を抜きがち
□ 夜遅い時間にしっかり食べる
□ 食べることが好き
□ 赤ら顔
□ 肌は皮脂や汗で湿っている
□ 夕方足がむくむ
□ 下半身が冷える
□ 人よりぽっちゃりなタイプだ
□ 首から上は汗をかきやすい
□ 睡眠時間はよくとれている
□ いくらでも寝られる
□ 性格はポジティブなほうだ
内臓冷えタイプ
痩せていることがからもわかるように、エネルギーが不足しているのがこのタイプ。血流も悪いので、顔色は白く、いかにもはかなげな様子です。お風呂や食事で体温をあげて、体力をつけること。
末端冷えタイプ
ストレスを感じやすく、ホルモンバランスが乱れがちなタイプ。それによって末端の血流が悪くなって、手足が冷えています。食欲はありますが、胃腸の働きはあまりよくなく、体格は中肉中背です。
下半身冷えタイプ
皮下脂肪が多く、下半身が冷えやすいタイプ。ストレスは少なめで、明るく元気ですが、筋肉が少ないので冷えやすくなります。下半身を温めることで、内臓の働きがよくなって、代謝があがります。
全タイプ共通「体温をあげる生活習慣」
食事と呼吸という毎日欠かせない活動にも、体温を上げるための工夫が隠されています。どのタイプにも当てはまるので、毎日の習慣としてスタートさせましょう。
朝、白湯をまず飲む、よく噛んで食べる、鼻からゆっくり吸って口から出す呼吸法
体質別にアプローチ夏冷えに効く薬膳
鶏粥、マグロのステーキ アボガド添え、ニラとえびの水餃子、鮭のリエット
東方医学 Vol.33 No.1 2017 P.19~24
「伝統医学と現代医療による融合診療」
2017(平成29)年2月26日 第34回日本東方医学会学術大会 シンポジウム「伝統医療と現代医療による融合診療」(お茶の水ソラシティーカンファレンスセンター)の講演内容が、まとめられました。
第3回(6/15) successful aging③ 『がん』とうまく付き合いながら送る暮らしのすすめ
2人に1人が、「がん」になる今。もし、家族や友人が、「がん」になったら、もし、自分が「がん」と言われてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?「がん」の基本的な知識と最先端医療まで、みなさんの疑問にお答えします。そして「がん」とうまく付き合いながら生活することを考えてみましょう。
週刊朝日 6月23日特大号 第122巻第31号通巻5444号 P.162~165
即効性アリ! ドラッグストアで買える!
「仕事に効く漢方」に取材記事が掲載されました。
①昇進試験やプレゼン前、ここ一番でがんばりたい「補中益気湯」
②今年は猛暑の予想。外回りで夏ばてが心配「清暑益気湯」
③大事な会議で極度に緊張。落ち着きたい「半夏瀉心湯、柴胡桂枝湯」
④通勤中にトイレに駆け込む・・・お腹の調子を整えたい、出張時の便秘や下痢「大建中湯、半夏瀉心湯」
⑤避けられない夜の付き合い。飲み過ぎを防止し、二日酔いは軽減したい「黄連解毒湯、語例さん」
⑥職場でトラブル発生!イライラを鎮めたい「抑肝散、抑肝散加陳皮半夏」
⑦プチうつ?不安や不眠をとりさるには「加味帰脾湯、半夏厚朴湯」
⑧PCやスマホの長時間使用。つらい肩こり、目の疲れ解消に「葛根湯、桂枝加朮附湯」
第2回 (6/8) successful aging② イザ!というときのために。医療との普段付き合いのすすめ
北里大学薬学部にて、開催します。当日参加も受け付けておりますので、ご参加ください。
テレビにあふれる「名医が教える病気」などの話題、私たちは本当に正しく医療を利用できるでしょうか?そんな時のためにこそ、日頃の健康管理がモノを言います。日頃の健康管理はどんな医者や医療職に頼ればいいのでしょうか。また、山のような薬を毎日飲んでいる方、健康に良かれとサプリをたくさん利用している方、心配になりませんか?みなさんが日頃飲んでいる「くすり」の常識、非常識を考えてみましょう。
講師:今津嘉宏
暑さを乗り切り「夏バテ」にならないようにするには、普段の生活習慣を見直すことが重要です。
効果的な食事方法や簡単な運動法をお伝えいたします。またこの時期に重要な「免疫力」の高め方についてもお話します。
書籍販売・サイン会
●日時:7月9日(日)午前11時~午後12時30分
●受講料:3,240円
●講師:今津嘉宏(芝大門いまづクリニック院長)
協力:ワニブックス
からだケアナビ 2017.5.26
日本で古くから受け継がれてきた「甘酒」。冬に体を温めるという効果はご存じの方も多いと思いますが、栄養豊富なことから「飲む点滴」ともいわれ、江戸時代には夏バテ予防に夏の風物詩として親しまれていました。そんな甘酒の健康効果について、基礎知識や健康に役立てる上手な飲み方を、芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さんにお聞きしました。
日本で古くから受け継がれてきた「甘酒」。冬に体を温めるという効果はご存じの方も多いと思いますが、栄養豊富なことから「飲む点滴」ともいわれ、江戸時代には夏バテ予防に夏の風物詩として親しまれていました。そんな甘酒の健康効果について、基礎知識や健康に役立てる上手な飲み方を、芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さんにお聞きしました。
甘酒の製造法には、もち米を麹 で発酵させるものと、酒かすを使って発酵させるものの2種類があります。現在では、甘酒は清涼飲料水に分類され、子どもから妊婦まで誰でも気軽に飲める万能飲料として、さまざまな製品があります。
製造法からも分かるように、甘酒は発酵食品の一つです。日本人は伝統的に、納豆、味噌、漬物といった発酵食品をうまく食材として取り入れており、こうした発酵技術のおかげで海外とは違う独自の食文化が根付いてきました。
また、発酵には保存だけでなく健康面での利点もあります。必須アミノ酸や必須脂肪酸といった、人間が生きていくために欠かすことができない栄養素の中には体内ではつくれないものもあり、そうした栄養素は食べ物から取り入れる必要があります。食べ物を発酵させることで、うま味(アミノ酸など)やこうした栄養素を増やすことができます。さらに、発酵食品には腸内の環境を整えるという働きも期待できます。こうしたことからも、甘酒は「飲む点滴」と言われるゆえんです。
米麹でつくる甘酒は、もち米に含まれているでんぷん質を酵母菌によって発酵させて、栄養素を含ませます。米の栄養素に加えて、酵母菌の作用によりでんぷんが糖化され、甘い飲み物になります。アミノ酸などのうま味成分や微量のミネラルなどの成分もプラスされます。米の食物繊維は変わらず含まれ、酒かすでつくる甘酒よりも酵母は多くなります。
一方、酒かすでつくる甘酒は、日本酒を搾った後の“カス”が材料なので、糖質やアミノ酸の栄養素は少なめで、逆に食物繊維は多いのが特徴です。発酵させても糖分はあまり出ませんから、酒かすからつくった甘酒は後から砂糖を加えるのが一般的です。また、アルコール分は10%強残るといわれています。煮沸するとアルコールは飛んでしまうので子どもでも飲めるといわれていますが、それでも微量のアルコール分は残ります。
このように見てみると、甘酒の種類による違いは、食物繊維の豊富さ、アルコール分、あるいは実際に生きている酵母の量などの違いといえそうです。また、米麹でつくる甘酒は、日本酒と同様に、酵母の種類によって、味や香りのバラエティーが広がります。
いずれの種類でも、甘酒には糖質、脂質、アミノ酸、ミネラルなどが含まれ、バランスの取れた栄養源となります。ただし、甘酒のカロリーは100ml当たり200kcal以上あります。昔と違って高カロリーな食品が多い現代では、飲み過ぎればカロリー過多になる可能性もあるため、取り方には注意したいもの。
体調不良で食欲がないとき、あるいは忙しくて朝食を取る時間がないときなどに、甘酒を活用されるのも良いでしょう。
甘酒から取り入れた酵母菌は腸内の環境を整えるのにも役立ちます。近年、大腸に多くすみ着いている腸内細菌の研究が進むことによって、腸内細菌の状態が体調を左右するということが分かってきました。腸内環境に直接作用する方法の一つとして、発酵食品が注目され始めたのです。腸内の環境が良くなれば、代謝や免疫力のアップにもつながります。
米麹でつくる甘酒のほうが酵母菌の量は多いですが、酒かすでつくる甘酒は食物繊維が豊富です。どちらのタイプの甘酒でも、腸内環境の改善に効果が期待できます。自分にとって相性のいいものを選べば良いでしょう。
飲む量は1日に100〜200mlがいいようです。飲み過ぎるとカロリー過多になるので気をつけましょう。
60度以上になると酵母が死んでしまうので、温めたいときは沸騰させないくらいに加熱すると生きたまま酵母を取ることができます。常温、または冷やして飲むことをお薦めします。
バランスのいい手軽な栄養源となること、胃の働きが悪いときでもおなかに優しい食材として利用することができるので、朝、食欲がないときや忙しい人のエネルギーチャージとして役立ちます。
また、食事のバランスが偏りがちなビジネスパーソンの補食としてもお薦めです。昼食や夕食を外食やコンビニの弁当で済ませたりすることが増えると、どうしても食物繊維や発酵食品が不足しがち。そのときにヨーグルトや味噌汁を追加するのと同じような感覚で、飲み物に甘酒を選ぶのも良い方法です。
消化が良いので、夜は寝る前に甘酒を温めて飲めば、疲れた体にエネルギーを補給して疲れを取ることができますし、体も温まり、睡眠の質を良くすることも期待できます。特にストレスの多い受験生や激務をこなすビジネスパーソン、夏バテで食欲がなくなっているような人には、お薦めの飲み方です。清酒酵母(日本酒製造に使われ、酒かすにも含まれる)を取ると、アデノシンA2A受容体という脳内物質を活性化させ、睡眠の質を改善するという研究報告もあります。
腸内環境は個人によって違うため、甘酒も材料となる酵母菌によって相性があります。自分に合うものを見つけるには、最低1週間程度続けて飲んで、体調の変化を見てみます。
どちらの製造法が優れているとか、どの成分が良いということではなく、甘酒も発酵食品の一つと広く捉えることを心掛けましょう。最近では、家庭で甘酒がつくれるキットも市販されており、名酒の酒かすを使ったり、好みの酵母菌を選んだりして、さまざまな味や香りを楽しむこともできます。
ライフスタイルに合わせて甘酒を上手に取り入れ、疲れ知らずの体で、暑い季節を乗り越えましょう。