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過去のコラム【2019年アーカイブ】

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サンキュ!2020年2月号

Benesse 2020年2月号 第24巻 第10号 2019年12月29日発売 P.126~127

ちゃんとやっているつもりが・・・カンチガイだらけの風邪・インフルエンザ対策

日経ヘルス 2020年2月号

日経BP 日経ヘルス2月号 2020年1月2日発行 第23巻 第1号 通巻277号 P.72~73

くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ ・・・・・花粉症の症状をすっきり!

今シーズンは、バナナ ホット ヨーグルトで花粉症対策

優游自適 2019.Nov Vol.26

AJIMONOTO 優游自適 2019年11月1日発行 P.3-4
今月のテーマ「風邪予防」
耳より健康情報局
教えて!あなたの健康法
「風邪の予防法」

健康通信 2019.11

富士薬品健康通信 2019.11 P.4~9
「家族みんなで風邪予防&ひきはじめ対策」

ESSE 2019.12

2019年11月2日発行 株式会社フジテレビジョン
ESSE 2012 DEC. P.102-104
「風邪&インフルエンザから家族を守ろう!」

いまづ先生の漢方講座 Vol.2 げっぷに苦しむ老人

 「頭のてっぺんから、足の先まで」をモットーに、外科医としての経験も活かしながら、さまざまな症状に悩む患者さんの診察にあたっている今津嘉宏先生。シリーズ「いまづ先生の漢方講座」では、多くの人が気になる病気や症状に対する漢方薬の使い方について、実例を挙げながら解説していただきます。

 暑い夏が終わると、「食欲の秋」がやってきます。秋の味覚に箸が進んで、ついつい食べ過ぎてしまう方もいることでしょう。今回は、食べ過ぎからくる消化器の不調に対処する漢方についてご紹介します。

Case2げっぷに苦しむ老人

げっぷが出て困っているという老人がお見えになりました。

1年ぐらい前から寝ていると苦しくなって、目が覚めるとげっぷが出ます

と額に皺を寄せて、眼鏡の奥から大きな目でお話しされる老人は、ほとほと、困っている様子でした。

食べ過ぎが原因と人から聞いたので、食事の量も減らしていますが、一向にげっぷは減りませんし、昼の間も、げっぷが出て苦しく、人前でげっぷが出るのが気になって気になって…

と1日中続くげっぷに悩まされている様子でした。

消化器内科の先生には、逆流性食道炎だと言われて、寝るときは上半身を上げているのですが、この体勢で寝ると腰が痛くなるのでつらいんです

循環器内科では、胸のつかえは狭心症かもしれないと言われて、ニトロをもらいましたが、症状は変わらなかったので、どうしていいのか、もうお手上げです

主治医の先生から呑気症だからと、心療内科を紹介されましたが、その前に一度、診ていただきたいと考えて受診しました

老人の診断

 逆流性食道炎は、食道裂孔ヘルニアが原因で起こる胃酸の逆流による食道粘膜の炎症です。この老人も循環器内科で心臓疾患を疑われていますが、胸焼け、胸の痛みからノドの違和感、咽頭痛などの症状を認めるため、耳鼻咽喉科や循環器内科を受診されることもあります。あまりよく知られていませんが、胃酸による逆流性食道炎よりも、胆汁や膵液の逆流によるアルカリ性の逆流性食道炎のほうが、症状は重くつらいものです。
 すでに逆流性食道炎の治療薬であるプロトンポンプ阻害薬を服用しており、症状の改善を認めていませんでしたので、症状の原因は、胃から小腸にあるのではないかと考えました。主治医は、精神的な問題ではないかと考え、心療内科への受診を勧めていますが、老人の話では、「げっぷがでることが気になってしまって、いろいろと悩みが増えてしまった」とのことでした。いろいろな病院で、いろいろな診療科で検査してもらっても原因がわからず、症状が改善しないことで精神的な負担も出てきたわけです。

逆流性食道炎のガイドライン

 逆流性食道炎については、日本消化器病学会より『胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン』が発刊されています。胃食道逆流症、プロトンポンプ阻害薬抵抗性胃食道逆流症、術後食道炎、Barrett食道など日本人の約10%に認められる病気で、近年、増加傾向にあります。

呑気症、空気嚥下症

Rome III機能性消化管障害では、機能性胃・十二指腸障害を機能性ディスペプシア、げっぷ障害、吐き気・嘔吐障害、成人の反芻症候群に分類し、げっぷ障害を空気嚥下症と極度のげっぷに分けています。

老人の治療

 この老人には、大建中湯(だいけんちゅうとう) 茯苓飲(ぶくりょういん) を処方しました。大建中湯は、山椒、乾姜、人参、膠飴の4つの生薬で構成されている漢方薬です。副交感神経節後繊維からのアセチルコリンの分泌を促すことで、消化管の蠕動運動を促進する作用があります。これによって、胃から小腸への食物などの流出を促します。茯苓飲は、茯苓、蒼朮、陳皮、人参、枳実、生姜の6つの生薬で構成されている漢方薬です。陳皮、枳実は、精神的要因を改善する作用があり、蒼朮にも抗不安作用がありますので、併用することにしました。
 2週間後、1日のげっぷの出る回数が減ってきました。げっぷで夜中に起きない日もあるようになりました。
 4週間後、寝ている間、げっぷが出ることが無くなり、うんと楽になったそうです。精神的にも落ち着いて、奥様からも喜ばれているそうです。

げっぷの治療

 げっぷは、単純に食べ過ぎ飲み過ぎの時や、胃の働きが悪く、食物残渣が停滞するときに起こります。この場合は、ミントなどのように爽快感がある薬剤を選択すると良くなります。漢方薬では、茴香を含む安中散(あんちゅうさん) を用います。胃粘膜の炎症に伴う胃の痛みなどにも用います。

J-WAVE「STEP ONE」

■ ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ
■ コーナー:「ビハインド・ザ・シーン」
■ 出演日:11月12日(火)
■ 出演時間:午前10時10分~10時25分

「インフルエンザの常識・非常識」生出演

例年12月頃からはじまるインフルエンザの流行。シーズンが本格化する前に予防対策をしておきたい。意外と知られていないインフルエンザの常識・非常識&免疫力アップ法を芝大門いまづクリニックの院長・今津嘉宏さんに聞いた。

【11月12日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】


■今年のウイルスは感染力が強い

まず、知っておきたいのがインフルエンザの流行時期。そして今年のインフルエンザの特徴だ。

今津:今年は4週間くらい早いんじゃないかな。今年はずっと気候が悪くて、体調が不十分になったことが感染症にかかる原因になったと思うんです。今年のインフルエンザは、2009年に起こったパンデミックというとても感染力の強いウイルスの変型。ですから、予防対策は十分にしておいたほうがいいですね。


■ワクチンは1回打てば安全

インフルエンザ予防や重症化防止のために、ワクチン接種も対策のひとつだ。ワクチンを打つ時期や回数について聞いた。

今津:10月1日にワクチンが解禁になったら、すぐに打ったほうがいいです。早めに打ったとしてもワンシーズン十分に免疫がキープできますよ。元気な方は1回打っておけば安全です。2回打ったほうがいいのは、免疫を十分につけてあげたほうがいい小学生までの子どもたちと65歳以上のお年寄り、あるいは何か持病がある方ですね。


■手洗いはせっけんなしでOK

ウイルスは、人がよく触るドアノブや蛇口の取っ手、髪の毛やテレビのリモコン、スマートフォンなど静電気が多いところにいるという。手についたウイルスを洗い流す効果的な手洗いの方法を聞いた。

今津:油や泥の汚れではないので、サーっと水で洗い流すだけでいいんです。せっけんは、いりません。なるべく多めの水をたくさん出して、低い位置で洗い落としてあげたほうがキレイになります。指紋の間にウイルスが入り込んでしまうので手はこすらないほうがいいですね。


■温州みかんで風邪知らず

免疫力が落ちるとかかりやすくなるのが、インフルエンザ。免疫力を高めてくれる食べ物があるという。

今津:これからの時期にいちばんおすすめなのは、温州みかんです。温州みかんに豊富なベータクリプトキサンチンというビタミンAに変わる成分が風邪にいいんですね。あと、みかんの薄い皮の部分と白いスジの部分にあるヘスペリジンという成分も免疫力を上げてくれて、代謝もよくしてくれます。みかんまるごと全部摂るようにしたらいいですね。冬のシーズンにたくさん食べておくと体の中に成分が蓄積されて約3か月間留まってくれますから。一日に1個か2個食べ続けると体にとってプラスになりますよ。

1日のうちでいちばん体温が低くなるのは、朝の時間帯。通学通勤時に体が冷えて、風邪をもらいやすくなるそうだ。朝にコーヒーや紅茶ではなく、具が入っている味噌汁やスープを飲むと、4時間ほど体の温かさがキープできるという。胃袋で具を消化するために留まり、体の冷えを防いでくれるのだ。冬の朝には具がたっぷり入った温かい飲み物を。

いまづ先生の漢方講座 Vol.1 夏の暑い日を漢方で切り抜けよう

 「頭のてっぺんから、足の先まで」をモットーに、外科医としての経験も活かしながら、さまざまな症状に悩む患者さんの診察にあたっている今津嘉宏先生。新シリーズ「いまづ先生の漢方講座」では、多くの人が気になる病気や症状に対する漢方薬の使い方について、実例を挙げながら解説していただきます。

 夏に関連する病気は、熱中症ばかりではありません。以前は「夏バテ」と言われていましたが、気温の上昇による体のトラブルだけでなく、湿度の高い日本ならではの体調不良や、冷房による冷え症、熱帯夜による睡眠不足などさまざまです。しかしこれらに対して西洋医学でできることは少なく、熱中症に対する水分補給など、治療まで結びつけることは難しくなります。そんなときこそ、漢方の出番です。

ゆうゆう 2019 9月号

「いま気になる病気 vol.17」P.106~107 

「熱中症」水分補給を心掛けるとともに、バテない体づくりを
熱中症は「暑い日だけ、気をつければいい」わけではありません。普段から水分だけで無く栄養もしっかり摂って、熱中症になりにくい体づくりを心がけましょう。

がん医療と漢方

私たち2人に1人ががんにかかり、4人に1人ががんで亡くなるという時代。がん治療の技術は日進月歩で、さまざまな治療法で多くの人たちが命を救われています。一方で、がんと共に生きる「がんサバイバー」の人たちも増えています。
がんと漢方というと、「漢方薬でがん細胞をやっつける、すなわち漢方薬でがんを治す」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際はがんやがんの治療で起こってくる、多くのココロとカラダのトラブルを緩和したり、がんサバイバーの元気を助けたり、いわゆる名アシスト“薬(役?)”として活躍している場合が多いのです。
そこで、元フジテレビアナウンサーでアロマセラピストの大橋マキさんが、がん医療における漢方の役割について漢方治療に詳しい外科医、今津嘉宏先生に話をうかがってきました。