お知らせ

過去のお知らせ【2019年アーカイブ】

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お知らせ

令和元年5月9日(木)診療時間
 午前8時30分〜午後1時00分
  *芝公園保育園 巡回のため
令和元年5月10日(金)診療時間
 午前8時30分〜午前11時30分
  *日本消化器病学会 参加のため

休診のお知らせ

令和元年5月11日(土) 休診とさせて頂きます。

第105回 日本消化器病学会へ参加するため、診療を休診とさせて頂きます。

電話での診療予約・変更

【ご案内】
令和元年5月6日(月)祝日
午前10時30分〜午後1時00分まで
電話での診療予約・変更をうけたまわります

令和元年 おめでとうございます。

婦人画報 6月号

株式会社ハースト婦人画報社 「婦人画報」2019年6月号 通巻1391号

人画報6月号~ますます発信します。日本中のよきヒト・モノ・コト~

No.1391 2019年04月30日 発売号 特別定価1,200円
●●羽生結弦特別版も同時発売●● ◆日本が誇る料亭と割烹 ◆「会食ジャケット」おしゃれの心得 ◆羽生結弦 新たな夢の始まり ◆紫陽花絶景 水無月に留まる刻 ◆“利休さん”と“遠州さん”の茶箱旅 ◆マエストロ 大野和士の挑戦 ◆初夏のゼリーレシピ ◆更年期以降のサプリメント総点検 【とじ込み付録】羽生結弦ポストカード付!(特別版とは異なります。) 今号も充実のラインナップでお届けします!

更年期以降のサプリメント総点検P.169~178

(腸)加齢に伴い衰える腸の働きを助けるのが、腸内細菌。その餌となる食物繊維も、整腸作用のある乳酸菌も両方必要です。

お時間のあるときに、お読みください。

芝公園保育園、芝公園二丁目保育園

2019(平成31)年4月25日(木)

芝公園保育園、芝公園二丁目保育園への巡回のため

診察時間 午前8時30分〜午後1時00分まで

とさせていただきます。

日本外科学会

2019(平成31)年4月20日(土)第119回日本外科学会総会へ出席するため、

診療時間を午後8時30分〜午前11時30分まで

とさせていただきます。

主治医が見つかる診療所

2019(平成31)年4月11日(木)

テレビ東京「主治医が見つかる診療所」

今回は、「低いとキケン?平熱を上げる方法」「キケンな眼の病気の早期発見法」の2本立て!
平熱が低いと、肌荒れが進む&代謝が低下し、がん細胞まで活発に?低いとこんなにも怖い「平熱」のアップ方法や、新常識を大公開!さらに、年を重ねると起こる目のかすみ。この症状、もしかしたらただの老眼ではなく、失明を招く危険な目の病気の可能性が!危険な病気の予備群を発見し、「目からウロコ」の新常識を大公開!

MC 草野仁、東野幸治

アシスタント 森本智子(テレビ東京アナウンサー)

ゲスト 飯尾和樹(ずん)、大桃美代子、鈴木亜美、髙田延彦、ビビる大木 ※五十音順

医師 秋津壽男(循環器内科)、上山博康(脳神経外科)、中山久德(内科・リウマチ科)、南雲吉則(乳腺外科・形成外科)、姫野友美(心療内科) ※五十音順

【ゲスト医師】荒井宏幸(眼科)、今津嘉宏(漢方内科)、平松類(眼科) ※五十音順
【VTR出演医師】石原新菜(内科)

Golden week

2019(平成31)年4月〜5月 Golden weekの予定

4月27日(土)は、午後2時まで

4月28日(日)〜5月3日まで、休診

5月4日(日)と 5月5日(月)は、予約された方のみ診療を受け付けております。

現代における温故知新こそ、まさに漢方薬である(レビュアー:津田彷徨)

漢方薬は本当に効かないのか?

 漢方薬は効かない。
 これは私が医学生時代、大学病院のとある指導医から実際に言われた言葉である。

 当時は西洋医学に軸足をおく者にとって、漢方薬はある種の未知の領域に存在する薬剤であったように思う。あえて誤解を恐れぬ表現をするならば"胡散臭い"と感じていた医師も少なくなかったのではなかろうか。

 実際に私自身、西洋医学にその軸足をおく内科医であり、正直言って現場に出て漢方に触れるまでは、マニアの方がされているあまり客観的ではない治療といった印象を抱いていた。
 このように私たち医師でさえ、やや懐疑的な視線を向けていたこの漢方薬。それを一般の多くの方々がどのように思われているか、おそらく想像に難くないと思う。

 しかし近年、漢方薬に対する考え方や取り組みの見直しが進んできており、実際に医学生の教育カリキュラムにおいても、漢方の講義が取り入れられるようなってきている。これはつまり、以前より我々医師にとって、漢方が比較的身近なものになってきた証左であろう。

 となればである、次の段階としては医療関係者以外の方にも漢方の有用性を知っていただき、日常で上手く接してもらうよう試みることはまさに自然な成り行きと言えよう。

 だが残念ながら、ここに一つ大きな問題が存在する。

 それは漢方の考え方は従来の西洋医学の考え方と異なる部分が多く、正直にいえば、医学生でさえ漢方の授業においてその考え方や用語の違いに戸惑うことが多いのである。

 そのような漢方を一般の方々に伝えるためには、難しい漢方用語や医学用語が満載では決してならず、その上でわかりやすく平易に読め、かつ日常で気軽に役立つものでなければならない。
 このような贅沢かつ難しい要求を満たす書籍が長年望まれていたわけだが、本書はそれらの要求を満たすまさにマスターピースの一冊となり得るのではないかと考える。

日常的に使える漢方

 さて、そのような高い水準の要求を盛り込まれ、まさに漢方に触れる最初の一歩としておすすめできる本書であるが、そのタイトルは『仕事に効く漢方診断』。つまり日常生活を様々な仕事に埋め尽くされた現代人にとっては、まさにかゆいところに手が届くようなつくりとなっている。
 それでは現代人が悩まされ、そして漢方が有効だとして本書にあげられている症状の一部をここに列記してみよう。

 二日酔い、肩こり、便秘、疲労、風邪、冷え。
 これらは本書内で取り上げられる症状の一部であるが、このいくつかはみなさんも経験したことがあるのではなかろうか。このような日常的に悩まされることがある症状に関して、それを少しでも軽減することができれば、誰しもの日常は今よりも少しばかり素敵で快適なものとなることは請け合いであろう。

 では、果たしてそれは本当に漢方で可能となるのか?
 ここで実際に、私の二日酔いに関する漢方体験をあげてみたいと思う。若いころは多少お酒を飲めるほうだった私であるが、最近は年齢を重ねるにつれ、年々お酒に弱くなりつつあるのを自覚している。そのため、最近では翌日が休みではない限り、あまりお酒は飲まないようにしているわけだが、中にはどうしても断れないケースというものも存在する。

 その場合に取り出してくるのが、本書でも紹介されている黄連解毒湯。これさえ飲めばいくらでもガバガバ飲んで大丈夫......ということはないが、悪夢の二日酔いが軽減されるので、正直言って頭が上がらないお薬の一つである。

 もちろん上記はあくまで私個人のケースではある。しかしサラリーマンの方でも、取引先や上司との酒の席では苦労されている方も少なくないと思う。そんな際に、少しでも翌日を有意義に過ごせる可能性があるなら、是非一度漢方を試してみるのも良いのではなかろうか。

 もちろん二日酔い以外にも、先に記したように肩こりや便秘など慢性的な悩みになりうる症状に対して、漢方はその改善に寄与しうる可能性がある。だとすれば、このような様々な可能性を秘めた漢方という選択肢を、胡散臭いという理由だけで目を背けてしまうのは、あまりにもったいないと言えよう。

西洋医学と漢方

 さて、本書の著者である今津嘉宏先生は、元々食道外科を専門とされておられ、完全に西洋医学に軸足をおかれていた医師である。しかしながら現在は、本書を執筆されたことからも伺えるように、漢方医学の可能性を伝える立場となられ、まさにその最前線に立たれている。これはやはり、西洋医学にはない漢方の有効性を体感されたことが、その理由とのことだ。

 この西洋医学では効かない病気に対して、漢方が効果を示すというケース。これは臨床の現場において、決して珍しくはない光景である。実際に西洋薬が効かず悩んでいた時に、漢方薬を使うと嘘のように治ってしまったということも私自身しばしば経験したことがある。

 ただし断っておきたいが、近代医学の発展において決して西洋医学を否定することはできない。何より私自身は完全に西洋医学に軸足をおく人間であり、当然のことながらその有用性と効果、そして着実な発展は日々実感するところである。

 また漢方に関していえば、現代的な臨床研究の観点で見てみると、エビデンスと呼ばれる科学的根拠が弱いところが存在することは、残念ながら事実である。それ故に、漢方を第一選択にしているケースは正直いって決して多くはない。
 しかしながら同時に、西洋医学的なアプローチでは、どうしても指の隙間から溢れてしまう病気や症状があることも、これまた覆しようのない事実なのである。

 このような西洋医学では拾いあげることができぬ病気や症状は、当然のことながら昔の人々が経験してきたものも少なくない。となればである、まさにここにこそ、長い歴史で培われた漢方という先人の知恵を活かすことが良いのではなかろうか。

 大事なことは西洋医学が上か、漢方医学が上かということではなく、日々を健やかに過ごすために役立つならば、迷わずどちらも適切に使えば良いという考え方であり精神であろうと私は考える。だからこそ、これまでいささか歴史の影に追いやられていた漢方医学を改めて見なおし、そして現代的に再評価することが今こそ必要とされているのであろう。

 その意味において、これまで決して注目度が高いと言えなかった漢方医学に光を当てた本書は、仕事や生活を通して様々な悩みや病に晒される現代の我々にとって、日々の生活をより快活なものにしうるまさに必読の書と言えるのではなかろうかと私は考える。