コラム
朝ごはんが、健康を作る!
医師と栄養士の夫妻が真剣に考えた
老化も不調もけちらす食事術
朝ごはんをおろそかにしていませんか?
朝ごはんは、1日の中で最も大切な食事です。なぜなら、病気や不調の9割は「冷え」が原因。そして、体を温めて「冷え」を撃退する秘訣は朝ごはんにあるからです。
「長生き朝ごはん」を実践すれば、体と心の不調がみるみる消えていきます!
【長生き朝ごはんの特徴】
●朝にとりたい栄養を網羅!
ズバリ、朝ごはんに食べるべき食材を7つに厳選しました。
●忙しい朝の強い味方!
2週間分のスピード献立は、どれも10分で完成。まねするだけだから迷いません。
栄養満点の作りおきおかずは、簡単でアレンジ豊富だから飽きずに続けられます。
【長生き朝ごはんの健康効果】
●全身の冷えが改善する
朝ごはんは、最も効率よく体温を上げる近道。辛い冷えを解消し、健康な心身に導きます。
●免疫力アップで万病を防ぐ
ウイルスや細菌を寄せつけない強い体に!がん予防効果も期待されます。
●老化を止める
肌や髪の若々しさを保ち、更年期障害の緩和、骨粗鬆症の予防効果も!
●生活習慣病の予防・改善
高血圧、高脂血症、糖尿病、動脈硬化などのリスクが軽減します。
●腸内環境を整える
便秘や下痢の改善はもちろん、アレルギー症状やストレス軽減にパワーを発揮!
【内容】
第1章 長生きしたいならこれを食べるべき 7大長生き食材
第2章 万病を防ぐ 長生き朝ごはんのすごい健康効果
第3章 10分で完成! まねするだけの2週間献立
第4章 まとめて作ってずっとおししい! 作りおきおかず
第5章 長生き朝ごはんの効果を倍増させる 朝の長生き習慣
定価 : 1,300 円+税
[ISBN] 978-4-8470-9903-8 [発売日] 2020-03-28
いまづ先生の漢方講座 Vol.3 体質に合った漢方で風邪を予防しよう
季節の変わり目や気温の低い日が続くと、風邪やインフルエンザにかかる人が増えてきます。風邪をひきやすいという方や、毎年インフルエンザにかかっているという方もいるのではないでしょうか。今回は、風邪やインフルエンザの感染を少しでも予防したいと考える方へ、漢方ができることをご紹介します。
Case3風邪の予防に訪れた女性
季節を考えると少し厚着をした30歳代の女性が、お見えになりました。
季節の移り目には、必ず風邪を引くんです。今朝から、少し寒気がしてきたので診ていただきたいのですが・・・・・
週刊朝日MOOK
未病から治す 本格 漢方 2020
2020(令和2)年3月24日発売
朝日新聞出版 通巻241号
”未病”のうちに改善しよう!
漢方 お悩み別 処方ガイド P.52~65
「冷え、胃腸の不調、頻尿、むくみ、不眠、ストレス」
冷えや疲れ、頭痛や腰痛など、「なんとなく調子が悪い」というのは、からだからのSOS!
大きな病気になる前に、漢方で治していきましょう。
株式会社オレンジページ オレンジページムック「おとなの健康」 Vol.14 P.66~67
ヨーグルトで花粉症対策を!
日本人の”国民病”ともいわれる「花粉症」
ヨーグルトが花粉症対策に有効という研究結果が!
効果を高める食べ方を知っておこう
Benesse 2020年2月号 第24巻 第10号 2019年12月29日発売 P.126~127
ちゃんとやっているつもりが・・・カンチガイだらけの風邪・インフルエンザ対策
日経BP 日経ヘルス2月号 2020年1月2日発行 第23巻 第1号 通巻277号 P.72~73
くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ ・・・・・花粉症の症状をすっきり!
今シーズンは、バナナ ホット ヨーグルトで花粉症対策
暑い夏が終わると、「食欲の秋」がやってきます。秋の味覚に箸が進んで、ついつい食べ過ぎてしまう方もいることでしょう。今回は、食べ過ぎからくる消化器の不調に対処する漢方についてご紹介します。
げっぷが出て困っているという老人がお見えになりました。
と額に皺を寄せて、眼鏡の奥から大きな目でお話しされる老人は、ほとほと、困っている様子でした。
食べ過ぎが原因と人から聞いたので、食事の量も減らしていますが、一向にげっぷは減りませんし、昼の間も、げっぷが出て苦しく、人前でげっぷが出るのが気になって気になって…
と1日中続くげっぷに悩まされている様子でした。
消化器内科の先生には、逆流性食道炎だと言われて、寝るときは上半身を上げているのですが、この体勢で寝ると腰が痛くなるのでつらいんです
循環器内科では、胸のつかえは狭心症かもしれないと言われて、ニトロをもらいましたが、症状は変わらなかったので、どうしていいのか、もうお手上げです
主治医の先生から呑気症だからと、心療内科を紹介されましたが、その前に一度、診ていただきたいと考えて受診しました
逆流性食道炎は、食道裂孔ヘルニアが原因で起こる胃酸の逆流による食道粘膜の炎症です。この老人も循環器内科で心臓疾患を疑われていますが、胸焼け、胸の痛みからノドの違和感、咽頭痛などの症状を認めるため、耳鼻咽喉科や循環器内科を受診されることもあります。あまりよく知られていませんが、胃酸による逆流性食道炎よりも、胆汁や膵液の逆流によるアルカリ性の逆流性食道炎のほうが、症状は重くつらいものです。
すでに逆流性食道炎の治療薬であるプロトンポンプ阻害薬を服用しており、症状の改善を認めていませんでしたので、症状の原因は、胃から小腸にあるのではないかと考えました。主治医は、精神的な問題ではないかと考え、心療内科への受診を勧めていますが、老人の話では、「げっぷがでることが気になってしまって、いろいろと悩みが増えてしまった」とのことでした。いろいろな病院で、いろいろな診療科で検査してもらっても原因がわからず、症状が改善しないことで精神的な負担も出てきたわけです。
逆流性食道炎については、日本消化器病学会より『胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン』が発刊されています。胃食道逆流症、プロトンポンプ阻害薬抵抗性胃食道逆流症、術後食道炎、Barrett食道など日本人の約10%に認められる病気で、近年、増加傾向にあります。
Rome III機能性消化管障害では、機能性胃・十二指腸障害を機能性ディスペプシア、げっぷ障害、吐き気・嘔吐障害、成人の反芻症候群に分類し、げっぷ障害を空気嚥下症と極度のげっぷに分けています。
この老人には、大建中湯(だいけんちゅうとう) と茯苓飲(ぶくりょういん) を処方しました。大建中湯は、山椒、乾姜、人参、膠飴の4つの生薬で構成されている漢方薬です。副交感神経節後繊維からのアセチルコリンの分泌を促すことで、消化管の蠕動運動を促進する作用があります。これによって、胃から小腸への食物などの流出を促します。茯苓飲は、茯苓、蒼朮、陳皮、人参、枳実、生姜の6つの生薬で構成されている漢方薬です。陳皮、枳実は、精神的要因を改善する作用があり、蒼朮にも抗不安作用がありますので、併用することにしました。
2週間後、1日のげっぷの出る回数が減ってきました。げっぷで夜中に起きない日もあるようになりました。
4週間後、寝ている間、げっぷが出ることが無くなり、うんと楽になったそうです。精神的にも落ち着いて、奥様からも喜ばれているそうです。
げっぷは、単純に食べ過ぎ飲み過ぎの時や、胃の働きが悪く、食物残渣が停滞するときに起こります。この場合は、ミントなどのように爽快感がある薬剤を選択すると良くなります。漢方薬では、茴香を含む安中散(あんちゅうさん) を用います。胃粘膜の炎症に伴う胃の痛みなどにも用います。