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コラム

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J-WAVE「STEP ONE」

■ ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ
■ コーナー:「ビハインド・ザ・シーン」
■ 出演日:11月12日(火)
■ 出演時間:午前10時10分~10時25分

「インフルエンザの常識・非常識」生出演

例年12月頃からはじまるインフルエンザの流行。シーズンが本格化する前に予防対策をしておきたい。意外と知られていないインフルエンザの常識・非常識&免疫力アップ法を芝大門いまづクリニックの院長・今津嘉宏さんに聞いた。

【11月12日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】


■今年のウイルスは感染力が強い

まず、知っておきたいのがインフルエンザの流行時期。そして今年のインフルエンザの特徴だ。

今津:今年は4週間くらい早いんじゃないかな。今年はずっと気候が悪くて、体調が不十分になったことが感染症にかかる原因になったと思うんです。今年のインフルエンザは、2009年に起こったパンデミックというとても感染力の強いウイルスの変型。ですから、予防対策は十分にしておいたほうがいいですね。


■ワクチンは1回打てば安全

インフルエンザ予防や重症化防止のために、ワクチン接種も対策のひとつだ。ワクチンを打つ時期や回数について聞いた。

今津:10月1日にワクチンが解禁になったら、すぐに打ったほうがいいです。早めに打ったとしてもワンシーズン十分に免疫がキープできますよ。元気な方は1回打っておけば安全です。2回打ったほうがいいのは、免疫を十分につけてあげたほうがいい小学生までの子どもたちと65歳以上のお年寄り、あるいは何か持病がある方ですね。


■手洗いはせっけんなしでOK

ウイルスは、人がよく触るドアノブや蛇口の取っ手、髪の毛やテレビのリモコン、スマートフォンなど静電気が多いところにいるという。手についたウイルスを洗い流す効果的な手洗いの方法を聞いた。

今津:油や泥の汚れではないので、サーっと水で洗い流すだけでいいんです。せっけんは、いりません。なるべく多めの水をたくさん出して、低い位置で洗い落としてあげたほうがキレイになります。指紋の間にウイルスが入り込んでしまうので手はこすらないほうがいいですね。


■温州みかんで風邪知らず

免疫力が落ちるとかかりやすくなるのが、インフルエンザ。免疫力を高めてくれる食べ物があるという。

今津:これからの時期にいちばんおすすめなのは、温州みかんです。温州みかんに豊富なベータクリプトキサンチンというビタミンAに変わる成分が風邪にいいんですね。あと、みかんの薄い皮の部分と白いスジの部分にあるヘスペリジンという成分も免疫力を上げてくれて、代謝もよくしてくれます。みかんまるごと全部摂るようにしたらいいですね。冬のシーズンにたくさん食べておくと体の中に成分が蓄積されて約3か月間留まってくれますから。一日に1個か2個食べ続けると体にとってプラスになりますよ。

1日のうちでいちばん体温が低くなるのは、朝の時間帯。通学通勤時に体が冷えて、風邪をもらいやすくなるそうだ。朝にコーヒーや紅茶ではなく、具が入っている味噌汁やスープを飲むと、4時間ほど体の温かさがキープできるという。胃袋で具を消化するために留まり、体の冷えを防いでくれるのだ。冬の朝には具がたっぷり入った温かい飲み物を。

いまづ先生の漢方講座 Vol.1 夏の暑い日を漢方で切り抜けよう

 「頭のてっぺんから、足の先まで」をモットーに、外科医としての経験も活かしながら、さまざまな症状に悩む患者さんの診察にあたっている今津嘉宏先生。新シリーズ「いまづ先生の漢方講座」では、多くの人が気になる病気や症状に対する漢方薬の使い方について、実例を挙げながら解説していただきます。

 夏に関連する病気は、熱中症ばかりではありません。以前は「夏バテ」と言われていましたが、気温の上昇による体のトラブルだけでなく、湿度の高い日本ならではの体調不良や、冷房による冷え症、熱帯夜による睡眠不足などさまざまです。しかしこれらに対して西洋医学でできることは少なく、熱中症に対する水分補給など、治療まで結びつけることは難しくなります。そんなときこそ、漢方の出番です。

ゆうゆう 2019 9月号

「いま気になる病気 vol.17」P.106~107 

「熱中症」水分補給を心掛けるとともに、バテない体づくりを
熱中症は「暑い日だけ、気をつければいい」わけではありません。普段から水分だけで無く栄養もしっかり摂って、熱中症になりにくい体づくりを心がけましょう。

がん医療と漢方

私たち2人に1人ががんにかかり、4人に1人ががんで亡くなるという時代。がん治療の技術は日進月歩で、さまざまな治療法で多くの人たちが命を救われています。一方で、がんと共に生きる「がんサバイバー」の人たちも増えています。
がんと漢方というと、「漢方薬でがん細胞をやっつける、すなわち漢方薬でがんを治す」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際はがんやがんの治療で起こってくる、多くのココロとカラダのトラブルを緩和したり、がんサバイバーの元気を助けたり、いわゆる名アシスト“薬(役?)”として活躍している場合が多いのです。
そこで、元フジテレビアナウンサーでアロマセラピストの大橋マキさんが、がん医療における漢方の役割について漢方治療に詳しい外科医、今津嘉宏先生に話をうかがってきました。

Q Life漢方「がん治療と漢方」

がん治療の現場では、食欲不振や吐き気、手足のしびれなど、抗がん剤による副作用の緩和に漢方薬が使われるケースが増えてきています。がん治療における漢方薬の効果について、科学的にも解明がすすんでおり、信頼できるエビデンスや論文も次々と発表。2012年からは国立がん研究センター研究所の上園保仁先生を中心に、医師向けの「漢方キャラバンセミナー」が開催されるなど、がん治療と漢方が注目を集めています。

がん治療に漢方薬を導入する医師は確実に増えている

私は外科医として、キャリアをスタートしたのですが、そこで治療していたがん患者さんの多くが副作用に悩んでいました。患者さんの抗がん剤や放射線治療の副作用に対して、外科学的な視点からさまざまなケースを考えていたのですが、なかなか解決策が見いだ…

Tarzan 6月27日号

マガジンハウス Tarzan 第34巻第12号 P.76~77
カラダが弱ると出るこんな症状。あの手この手で免疫力を鍛えよう。
症状
・すぐ風邪を引く
・インフルエンザやウイルス性胃腸炎にかかりやすい
・ヘルペスができる
・風邪が長引く
・大人のくせに突発的に高熱を出す
・口内炎ができやすい
免疫UP①「睡眠」
免疫UP②「整腸」
取材記事が掲載されました。

GINGER WEB

スタイルアップを目ざす女性は、たんぱく質をどう摂るかが重要課題。良質のたんぱく質の選び方が決めてです。そこでご紹介したいのが今、話題の食材“レジスタントプロテイン”。これは、たんぱく質が変換して、食物繊維と同じ働きを持つようになった栄養素のこと。果たしてその正体は?

婦人画報 6月1日発売

ハースト婦人画報社 婦人画報 7月号 通巻1392号 

婦人画報7月号~ますます発信します。日本中のよきヒト・モノ・コト~

No.1392 2019年06月01日 発売号 特別定価1,300円
◆2019年 私の「サステナブル」宣言 日本をつなぐ ◆「持続可能」な美食のためにシェフができること。それは“自産地消”レストランにある ◆そのお買いものが「持続可能」の応援だから 買いましょう!日本の未来を紡ぐもの ◆パリ発 ガストロノミーの未来をつなぐ サブテナブル・フレンチ ◆小笠原諸島 楽園のおきて ◆“グローバルスタンダード教育”への旅 高円宮妃久子殿下、英国を往く ◆「速水御舟」「市川雷蔵」 駆け抜けて ◆【BOOK in BOOK】祝・結成40周年 YMO40 彼らがいた時代 ◆【別冊付録】アラン・デュカスが選ぶ☆パリのビストロ50軒の50皿 ◆【別冊付録】美容、新時代を描くアートほか婦人画報7月号も充実のラインナップでお届けします!

P.196 婦人科「レジスタントプロテイン」

タンパク質が変換されて体内で食物繊維によく似た働きをします

婦人画報 6月号

株式会社ハースト婦人画報社 「婦人画報」2019年6月号 通巻1391号

人画報6月号~ますます発信します。日本中のよきヒト・モノ・コト~

No.1391 2019年04月30日 発売号 特別定価1,200円
●●羽生結弦特別版も同時発売●● ◆日本が誇る料亭と割烹 ◆「会食ジャケット」おしゃれの心得 ◆羽生結弦 新たな夢の始まり ◆紫陽花絶景 水無月に留まる刻 ◆“利休さん”と“遠州さん”の茶箱旅 ◆マエストロ 大野和士の挑戦 ◆初夏のゼリーレシピ ◆更年期以降のサプリメント総点検 【とじ込み付録】羽生結弦ポストカード付!(特別版とは異なります。) 今号も充実のラインナップでお届けします!

更年期以降のサプリメント総点検P.169~178

(腸)加齢に伴い衰える腸の働きを助けるのが、腸内細菌。その餌となる食物繊維も、整腸作用のある乳酸菌も両方必要です。

お時間のあるときに、お読みください。

現代における温故知新こそ、まさに漢方薬である(レビュアー:津田彷徨)

漢方薬は本当に効かないのか?

 漢方薬は効かない。
 これは私が医学生時代、大学病院のとある指導医から実際に言われた言葉である。

 当時は西洋医学に軸足をおく者にとって、漢方薬はある種の未知の領域に存在する薬剤であったように思う。あえて誤解を恐れぬ表現をするならば"胡散臭い"と感じていた医師も少なくなかったのではなかろうか。

 実際に私自身、西洋医学にその軸足をおく内科医であり、正直言って現場に出て漢方に触れるまでは、マニアの方がされているあまり客観的ではない治療といった印象を抱いていた。
 このように私たち医師でさえ、やや懐疑的な視線を向けていたこの漢方薬。それを一般の多くの方々がどのように思われているか、おそらく想像に難くないと思う。

 しかし近年、漢方薬に対する考え方や取り組みの見直しが進んできており、実際に医学生の教育カリキュラムにおいても、漢方の講義が取り入れられるようなってきている。これはつまり、以前より我々医師にとって、漢方が比較的身近なものになってきた証左であろう。

 となればである、次の段階としては医療関係者以外の方にも漢方の有用性を知っていただき、日常で上手く接してもらうよう試みることはまさに自然な成り行きと言えよう。

 だが残念ながら、ここに一つ大きな問題が存在する。

 それは漢方の考え方は従来の西洋医学の考え方と異なる部分が多く、正直にいえば、医学生でさえ漢方の授業においてその考え方や用語の違いに戸惑うことが多いのである。

 そのような漢方を一般の方々に伝えるためには、難しい漢方用語や医学用語が満載では決してならず、その上でわかりやすく平易に読め、かつ日常で気軽に役立つものでなければならない。
 このような贅沢かつ難しい要求を満たす書籍が長年望まれていたわけだが、本書はそれらの要求を満たすまさにマスターピースの一冊となり得るのではないかと考える。

日常的に使える漢方

 さて、そのような高い水準の要求を盛り込まれ、まさに漢方に触れる最初の一歩としておすすめできる本書であるが、そのタイトルは『仕事に効く漢方診断』。つまり日常生活を様々な仕事に埋め尽くされた現代人にとっては、まさにかゆいところに手が届くようなつくりとなっている。
 それでは現代人が悩まされ、そして漢方が有効だとして本書にあげられている症状の一部をここに列記してみよう。

 二日酔い、肩こり、便秘、疲労、風邪、冷え。
 これらは本書内で取り上げられる症状の一部であるが、このいくつかはみなさんも経験したことがあるのではなかろうか。このような日常的に悩まされることがある症状に関して、それを少しでも軽減することができれば、誰しもの日常は今よりも少しばかり素敵で快適なものとなることは請け合いであろう。

 では、果たしてそれは本当に漢方で可能となるのか?
 ここで実際に、私の二日酔いに関する漢方体験をあげてみたいと思う。若いころは多少お酒を飲めるほうだった私であるが、最近は年齢を重ねるにつれ、年々お酒に弱くなりつつあるのを自覚している。そのため、最近では翌日が休みではない限り、あまりお酒は飲まないようにしているわけだが、中にはどうしても断れないケースというものも存在する。

 その場合に取り出してくるのが、本書でも紹介されている黄連解毒湯。これさえ飲めばいくらでもガバガバ飲んで大丈夫......ということはないが、悪夢の二日酔いが軽減されるので、正直言って頭が上がらないお薬の一つである。

 もちろん上記はあくまで私個人のケースではある。しかしサラリーマンの方でも、取引先や上司との酒の席では苦労されている方も少なくないと思う。そんな際に、少しでも翌日を有意義に過ごせる可能性があるなら、是非一度漢方を試してみるのも良いのではなかろうか。

 もちろん二日酔い以外にも、先に記したように肩こりや便秘など慢性的な悩みになりうる症状に対して、漢方はその改善に寄与しうる可能性がある。だとすれば、このような様々な可能性を秘めた漢方という選択肢を、胡散臭いという理由だけで目を背けてしまうのは、あまりにもったいないと言えよう。

西洋医学と漢方

 さて、本書の著者である今津嘉宏先生は、元々食道外科を専門とされておられ、完全に西洋医学に軸足をおかれていた医師である。しかしながら現在は、本書を執筆されたことからも伺えるように、漢方医学の可能性を伝える立場となられ、まさにその最前線に立たれている。これはやはり、西洋医学にはない漢方の有効性を体感されたことが、その理由とのことだ。

 この西洋医学では効かない病気に対して、漢方が効果を示すというケース。これは臨床の現場において、決して珍しくはない光景である。実際に西洋薬が効かず悩んでいた時に、漢方薬を使うと嘘のように治ってしまったということも私自身しばしば経験したことがある。

 ただし断っておきたいが、近代医学の発展において決して西洋医学を否定することはできない。何より私自身は完全に西洋医学に軸足をおく人間であり、当然のことながらその有用性と効果、そして着実な発展は日々実感するところである。

 また漢方に関していえば、現代的な臨床研究の観点で見てみると、エビデンスと呼ばれる科学的根拠が弱いところが存在することは、残念ながら事実である。それ故に、漢方を第一選択にしているケースは正直いって決して多くはない。
 しかしながら同時に、西洋医学的なアプローチでは、どうしても指の隙間から溢れてしまう病気や症状があることも、これまた覆しようのない事実なのである。

 このような西洋医学では拾いあげることができぬ病気や症状は、当然のことながら昔の人々が経験してきたものも少なくない。となればである、まさにここにこそ、長い歴史で培われた漢方という先人の知恵を活かすことが良いのではなかろうか。

 大事なことは西洋医学が上か、漢方医学が上かということではなく、日々を健やかに過ごすために役立つならば、迷わずどちらも適切に使えば良いという考え方であり精神であろうと私は考える。だからこそ、これまでいささか歴史の影に追いやられていた漢方医学を改めて見なおし、そして現代的に再評価することが今こそ必要とされているのであろう。

 その意味において、これまで決して注目度が高いと言えなかった漢方医学に光を当てた本書は、仕事や生活を通して様々な悩みや病に晒される現代の我々にとって、日々の生活をより快活なものにしうるまさに必読の書と言えるのではなかろうかと私は考える。