子供たちはもうすぐ春休み。短い休み期間が終わったら、4月からの新生活が待っています。新学期は朝から覚醒スイッチを入れて、毎日活動的に過ごしてほしいいものですが、中には起床後に体温が上がらず、通学意欲が低下している子供たちがいることが明らかに。“温朝食ラボ”は調査リリースの中で、1日のうちで最も体が冷える朝に身体を温めるために、温かいスープを飲むのがよいと提案しています。

中高生の男子を対象に、朝の通学意欲を調査したところ、「通学意欲なし」と意欲が低い生徒は、朝起きたときの体温が標準(36℃台)の場合15.9%だったのに対し、低体温傾向(36℃未満)の生徒では倍近くの29.6%に上るという結果に。

朝食の役割のひとつが、体温の上昇。低体温の生徒は、朝食を欠食しているか、朝食の内容が不十分な可能性があるとしています。

朝に身体を温める飲み物として「温かいスープ」と「温かいコーヒー」の2種類の飲み物で体温上昇の比較検証をした調査結果も発表されています。

検証は20代前半の女性2名、30~40代女性3名、50~60代女性3名の8名に対して実施。温かいスープと温かいコーヒーをそれぞれ摂取して、その後の体温上昇の変化をサーモグラフィで計測しました。

その結果、全世代で温かいスープの摂取直後から腹部・手の甲が温まって60分後も持続されていることが分かりました。一方、温かいコーヒーは摂取直後は多少温まるものの、その後の体温は低下傾向にあることが判明。

同じ温かい飲み物でも、スープの方が持続的に体を温めることが分かりました。調査を監修した芝大門 いまづクリニックの今津嘉宏院長はその理由として「スープに含まれる“とろみ”が大きく関係しており、とろみがあると、飲食物が胃の中に停滞する時間が長くなる」と指摘。「1日のうち体温が最も下がる朝だからこそ、温かいとろみのあるスープなど、体温を上げるものを意識的に摂り入れることが大切です。カロリーがあってお腹にたまるものを摂取しましょう」とコメントしています。